平成24年2月定例記者会見

更新日:2022年09月29日

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平成24年2月定例記者会見について

日時

2月20日(月曜)午後2時〜午後3時30分

場所

本庁舎5階A会議室

市長挨拶

 皆さんこんにちは。いつも習志野市に対しまして、ご支援・ご協力を賜りましてありがとうございます。これから平成24年2月の定例記者会見を行わせていただきます。
 習志野市も昨年の3月11日に東日本大震災で被災してから、本当に今まで市民の皆様方の温かいご支援・ご協力を賜りながら、一部未完成な部分もございますが、市民の生活に支障がない程度の復旧を成し遂げました。これから先、本格的な復旧に至るまではまだ2,3年かかる予定でございます。そういった中で平成24年度当初予算を編成させていただいたわけでございますけれども、非常に財政状況も厳しい折での編成でございました。私も初めての編成ということで、大変苦慮いたしました。今から平成24年度予算等を中心にして会見を行わせていただきますが、その前に、最近話題になっていることを2点お知らせさせていただきます。
 1点目ですが、先日、「戦後初めて千葉県の人口が減少した」という報道があった件です。東日本大震災に起因する原子力発電所の事故に伴って高い放射線量が検出されたり、液状化の被害を受けたりした市の転入数がかなり減っているということでございます。
 それについて若干ご説明いたしますと、習志野市の平成23年の人口動態に関しましては、出生・死亡による自然動態が260人増えました。転入・転出等による社会動態が306人増えました。その結果、平成23年度中、1月から12月までの人口動態は566人の増加という結果でございました。
 最近の人口推移で言いますと、平成19年は894人増、平成20年は621人増、平成21年は1,321人増、平成22年は1,199人増となっております。これらの数値と比較しますと、増え幅は若干減少しております。しかしながら、本市の平成23年3月以降の動向を見ますと、近年と比較して転入数の若干の減少はありますが、同時に転出数も若干の減少となっておりまして、本市においては、今の所、東日本大震災の顕著な影響はあまり見られないというように私としては判断しております。
 次は、習志野市が2011年度、パブリック・ディスクロージャー表彰において「Certificate of Good Accountability」、簡単に言えば「よく説明責任を果たした」ということで認定を受けたというニュースでございます。
 パブリック・ディスクロージャー表彰というのは、「早稲田大学パブリックサービス研究所」が昨年度から創設した制度で、行財政運営の情報をいかに開示して、行政と市民の皆さんにしっかり提示し、また対話をしてきたかということを資料としてしっかりと表現をしている、このこと自体について表彰するという制度でございまして、このうち習志野市では「わかりやすい財務報告書」を作成したということで表彰を受けることになりました。
 習志野市は、市民に対するわかりやすい財務情報の発信に努めておりまして、本年度は、財務情報をコンパクトに提供した「わかりやすい習志野市の財務2009」を出品し、応募しました。こちらは経営改革推進室の方にございます。
 審査の講評で、「図表を多用したカラーの冊子でわかりやすく、見てみようという気になるものとなっている、市の課題や今後の見直しに焦点を絞ったコンパクトにまとめた点が評価できる」、ということで表彰されることとなりました。本市では、市民に対する出前講座などの様々な機会にこの冊子を配って説明するなど、市民へ財務情報の周知を図って参りました。今後も、わかりやすい財務情報を提供し、習志野市が抱える公共施設の再生などの課題に対して、市民とともに取り組む受託責任を確実に果たしていけるよう、引き続き努力してまいります。

平成24年度予算案について

 それでは、本題に入って参ります。ます、平成24年度予算案がまとまりましたので、その概要をご説明いたします。
 長引く景気低迷により日本中の景況感が混迷を来たし、更には東日本大震災による影響を残す中で、習志野市は今、かつてない厳しい状況下におかれております。このような中で、市民の皆様が「安心して健やかに暮らせるまちづくり」を主眼として、私が掲げた政策理念に基づいて、まちづくりに取り組んでまいります。
 さて、平成24年度予算は、私が市長として初めて編成する当初予算であります。本市の財政見通しを申し上げますと、歳入では、その根幹となる市税収入が前年度と比較しまして、個人市民税で年少扶養控除の廃止等により増収となるものの、固定資産税や都市計画税では評価替えの年であることに加え、東日本大震災の影響により大きく減収する見込みでございます。
 一方歳出では、東日本大震災による復旧を最優先とするなかで、増額となった主なものは、災害復旧事業で約2億3千万円、被災住宅の再建支援で約2億9千万円、生活保護費や障害者施策関連経費などの扶助費で約3億円、津田沼小学校全面改築事業で約5億2千万円等であり、いずれも平成24年度におきまして喫緊の課題として取り組む必要がある事業であります。
 その結果、平成24年度の一般会計予算額は、23年度と比較して減少となりますが、500億円を超える予算規模となりました。一般会計予算額は507億5千万円、前年度当初予算額より1.1%の減少、また、特別会計と企業会計をあわせた本市の予算総額は、約936億5千万円で、23年度対比2.0%の増加となりました。今後は自治体独自の政策的な裁量が拡大し、職員は政策形成能力など資質の向上が今以上に求められる時代となってまいります。常に前進・前向きな気持ちで、たゆまざる改善に挑み行政運営にあたってまいります。
 さて、今回、平成24年度当初予算において、新庁舎建設に向けた関連予算を計上いたしました。老朽化、狭隘化、分散化など、市民の皆様に、ご不便をおかけする状況が続いてまいりましたが、 さらに、昨年の東日本大震災により大きな被害を受け、安全性の確保が困難となり、また、災害対策の拠点としての機能も果たすことができない状況になりました。もはや、市庁舎の建て替えを躊躇する場合ではないと判断をさせていただきまして、新庁舎建設に向けた事業費を計上することを決断いたしました。「文教住宅都市習志野市」のシンボルとして、親しまれ、愛される市庁舎としてまいりたいと考えておりますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。

平成24年習志野市議会第1回定例会

 次に習志野市議会第1回定例会が2月22日から3月26日まで、34日間にわたって開催されます。
 今議会におきましては、議案第1号から議案第27号まで、予算議案12件、条例議案12件、その他3件、合計27件の議案を提出するほか、専決処分について1件報告させていただきます。詳細は後ほど、総務部長が説明します。

公共施設再生計画基本方針について

 次は「習志野市公共施設再生計画基本方針について」でございます。公共施設再生問題とは、「耐用年数を迎えて、老朽化している多くの公共施設を、厳しい財政状況の中で、今後どうやって建替えを行っていけば良いのか」という問題であります。
 習志野市では、公共施設再生問題について全国でもいち早く取組みを開始し、平成20年度には公共施設マネジメント白書を策定して公共施設の現状を把握いたしました。そして、この公共施設マネジメント白書から見えてきた公共施設の老朽化問題に、どのように取り組めば良いのかについて検討するために、平成22年度には、専門家を中心とする第三者委員会である「公共施設再生計画検討専門協議会」を設置しまして、昨年の3月24日に「今後の公共施設再生に向けた提言書」を提出していただきました。
 今回策定した「公共施設再生計画基本方針」は、この提言書を基に、市の考え方を取りまとめたものとなっております。基本方針の概要につきましては、市のホームページにも掲載しております。
 昨年の東日本大震災を受け、災害復旧・復興、市庁舎の建て替えの問題などと関連し、公共施設再生へ向けた取組みは、ますます重要性を増しています。まさに公共施設再生の取り組みは、市民、議会、行政のみんなが協力し、ともに知恵を出し合い進めていくことが重要と考えておりますので、今後の取り組みに対しまして、多くの皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

ならしの学校音楽祭’12、「絆」について

 続きまして、震災復興を願って“音楽のまち習志野”から夢と希望を!!と題しました、ならしの学校音楽祭’12、「絆」についてお知らせいたします。

 「ならしの学校音楽祭」では、平成23年度に開催された音楽コンクールにおいて、輝かしい成績を収めた14の小・中・高等学校が演奏を披露します。また、今年で10年目となる「小中学校管楽器講座」を受講している小学6年生の児童と、指導している習志野高等学校吹奏楽部の生徒によるフェスティバルバンドの演奏も行われます。

 「ならしの学校音楽祭」のプログラムは3部構成となっておりまして、1部・2部は出演団体による披露演奏、3部は全員によるグランドフィナーレ「合唱奏」で音楽祭を締めくくります。当日は、東日本大震災後ちょうど1年目にあたること、また、習志野市も大きな被害を受けた被災地であることから、地震発生時刻、午後2時46分に合わせて黙祷を捧げます。グランドフィナーレでは、習志野市の被災の様子・東北地方の被災の様子をスクリーンに投影し、小学生、中学生、高校生が、それぞれの思いや願いを言葉で伝えます。

 また、阪神淡路大震災直後に作られた合唱曲「しあわせ・運べるように」を、全員で心を込めて合唱し、震災復興を願って“音楽のまち習志野”から夢と希望を託し、震災に負けない強い絆を作って参ります。

 3月11日、日曜日、午後12時30分から習志野文化ホールで開催します。ぜひ皆さんでお越しいただきたいと思います。入場料は無料です。

谷津小学校管弦楽クラブ市長賞・市議会議長賞の受賞および披露演奏について

 続きまして、習志野市立谷津小学校管弦楽クラブが、平成23年度こども音楽コンクールにおきまして、重奏部門と合奏第2部門に出場し、2部門ともに、最も優秀な学校に授与される「文部科学大臣奨励賞」を受賞したことのお知らせです。

 谷津小管弦楽クラブは、今回の受賞で、重奏部門においては通算10回目、合奏第2部門においては、12年連続の通算19回目の受賞となります。今年度の輝かしい活躍を受けて、2月22日、水曜日に、「市長賞」、「習志野市議会議長賞」、「教育功労者表彰」をそれぞれ授与いたします。

 表彰後、習志野市議会議場におきまして、重奏部門に出場した6人の児童による披露演奏が行われることになりました。市議会議場での披露演奏は、初めての試みでございまして、傍聴席での鑑賞もできます。傍聴席には限りがありますので、習志野市議会のインターネット中継を是非ご覧いただければと思います。なお、3月3日、土曜日、東京オペラシティコンサートホールで行われる、こども音楽コンクールの表彰式でもこの披露演奏が予定されています。

東日本大震災追悼事業について

 次に、3月11日の東日本大震災から1年ということで、それに関するイベントがいろいろな所で行われますが、習志野市内にあります大型店連絡協議会などが主催いたします催事についてお知らせいたします。

 3月11日前後の期間には、津田沼のイオン、ミーナ、モリシア、東習志野のイトーヨーカドーで被災写真のパネル展と防災グッズの販売が行われます。

 3月11日、日曜日から、13日、火曜日までの3日間、JR京葉線の新習志野駅前など、市内5か所で習志野市商店会連合会主催による『HAND TO HEART習志野 ~手を、心を、被災地へ~』と題したイベントが開催されます。詳細については、市役所商工振興課へお問い合わせください。

千葉県指定伝統的工芸品展について

 そして、最後になりましたが、3月8日、木曜日から3月12日、月曜日まで、JR津田沼駅南口モリシア1階センターコートで、「千葉県指定伝統的工芸品展」が開催されます。習志野市藤崎在住の田中重己さん・宏平さんの親子2代で製作する刷毛が実演販売されます。
 この刷毛ですが、主に動物の毛で作られているということでございますけれども、今私が持っているこの刷毛は、パソコン用のブラシということで、動物の毛で作ってあるそうなんですけれども、こういうような最近のOA機器などにも対応するブラシ、こういうものも販売されているそうでございます。親子2代でこの賞を受賞するというのは非常に貴重なことで、美術品などに使う「表具用刷毛」なども販売されるということですので、これに対してぜひご関心を示されてみてはいかがでしょうか。

 以上、若干長くなりましたが、私の方から記者会見ということでお話しをさせていただきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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