奏の杜地区に学校を新設してほしい

 奏の杜地区の子どもたちを通わせる学区の見直しを検討し、さらに今後見込まれる児童数増加に対応すべく新たな学校建設も検討して欲しい。

 奏の杜地区の開発に伴う児童数の増加につきましては、平成19年に区画整理組合が千葉県に対して習志野市JR津田沼駅南口土地区画整理組合設立認可申請をした時点では、谷津小学校の校舎増築、通学区域の一部見直しにより対応できるものと捉えておりました。

 しかしながら、平成20年のいわゆるリーマンショックの影響を中心に、社会情勢が大きく変化したことにより、土地活用が変わり、その結果若い世帯が急増し、伴って乳幼児数と児童数が大幅に増加いたしました。

 そのため、新たに小学校を建設することも検討いたしましたが、人口推計と少子高齢化、人口減少社会における将来の公共施設のあり方ならびに行財政運営を勘案し、現行の体制を工夫することで解決することを決定しました。その後、平成25年6月から平成26年2月にかけて、通学区域を変更しない場合と変更した場合の対応について、複数の案をお示ししながら説明会を開催し、保護者や谷津、奏の杜地域にお住まいの皆様に様々なご意見をいただく中で、通学区域及びその対応について慎重に検討を進めてまいりました。

 新たに学校を設置する際に大きな課題となるのが学区の決定です。特に既に定まっている学区を変更するためには「変更となる学区全体の理解」が必要となります。過去の経過の中では変更されない学区の方と変更となる学区の方の間で正反対の意見が生じます。このため決着はだいたい現状維持となることから市内の小中学校の在籍児童数は均一になっていない状況があります。

 その結果、原則として通学区域を変更しないこととし、まだ販売前で未入居であった奏の杜1丁目9番、10番ならびに奏の杜2丁目2番街区の大型集合住宅につきましては、通学バスを導入の上、平成42年3月31日までの暫定措置として、通学指定校を谷津南小学校とすることを決定いたしました。
 この決定に基づき、現在は谷津小学校の施設整備を進めているところであり、来年度の谷津小学校の学区につきましては、現時点において変更をする予定はございません。

 なお、モリシア平面駐車場跡地に建設中の大型集合住宅に入居される児童の通学指定校は向山小学校となっております。
 また、奏の杜1丁目9番、10番ならびに奏の杜2丁目2番街区にお住いの方の通学指定校は谷津南小学校となっていますが、向山小学校、袖ケ浦西小学校、秋津小学校を加えた3つの小学校は、受入児童数に余裕があることから通学区の弾力化により、市内全域から通学することが可能な学校となっています。

 以上のことから市内に新たな学校を建設することは計画しておりませんが、今後も引き続き教育環境の充実のため、教育委員会と一体となり、取り組んでまいります。何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。