ならしのNOW
~習志野市制施行70周年記念式典~
習志野市制施行70周年記念式典が、10月26日に東京ベイ幕張ホールにて開催されました。
式典はミスタータイガースの掛布雅之さんのお祝いメッセージや、市の歩みを振り返る記念動画の放映、習志野高等学校吹奏楽部のオープニング演奏でスタート。
また、70周年を記念した習志野和柄、デザインマンホール、ご当地キャラクターナラシド♪の友だちソラシノもお披露目されました。
市長からは、「オーケストラのような調和と響きを未来につなげ、子どもたちが多様な愛情に育まれ健やかに成長し、誰もが健康で心豊かに暮らすことのできる市へ進んでいきます」との式辞があり、受賞者を代表して石津谷法子さんが謝辞を伝えました。
最後は、習志野高等学校のはつらつとした記念演奏とパフォーマンスに会場内は大いに盛り上がり、音楽の響きに未来への希望に満ち溢れた式典となりました。
【取材・写真】広報まちかど特派員 橋田 実奈 さん
習志野市内の鉄道 第2回 京成線
11月20日
京成線は、京成本線と京成千葉線が習志野市内を走っています。京成本線の市内駅は西から谷津、京成津田沼、京成大久保、実籾の4駅と市内鉄道路線の中で一番多いです。京成千葉線は京成津田沼から本線と分岐していますが、次の幕張本郷駅は千葉市です。
【谷津駅】
駅の北側と南側で高低差があり、ハートピア谷津歩道橋で結ばれています。線路の南側は国道14号。
【京成津田沼駅】
3つの島式ホームがあり、6つの番線があります。京成本線と千葉線、新京成線の電車が発着し、新京成線の一部車両は千葉線にも乗り入れます。
【京成大久保駅】
長細いホームが相対しています。大学生など学生の利用も多いです。
【実籾駅】
階段部分が駅舎の一部になっている新しい駅で、高校生など学生の利用も多いです。
京成津田沼駅は1921年に開業し、今年で103年目です。現在では京成線の2路線と新京成線の計3路線が乗り入れています。
京成本線では、快速特急、特急、通勤特急、快速、普通に加え市内駅には停車しないモーニングライナー、イブニングライナーの7種類が運転されています。京成津田沼駅は終着駅である京成上野駅から29.7キロメートルあり、快速特急で約36分かかります。総武快速線の東京―津田沼間より3キロメートル長いです。
京成本線は、青砥から京成押上線を経て都営地下鉄浅草線、そして泉岳寺から京浜急行につながっており、相互直通運転が行われています。そのため京成津田沼発の列車の行き先には京成線以外に都営地下鉄の西馬込、京浜急行の羽田空港第1・第2ターミナル、三崎口があります。また、都営地下鉄や京浜急行の車両が乗り入れてくるので多様な車両が鉄道好きを楽しませてくれます。
【都営地下鉄浅草線の車両】
【京浜急行の車両三崎口行き】
京成津田沼駅上り列車の本数は早朝4時51分から深夜11時43分までの間に特急(快速特急、通勤特急含む)49本、快速53本、普通110本の計212本。特急の行き先は、京成上野が32本、都営地下鉄浅草線の西馬込が15本、京浜急行の羽田空港第1・第2ターミナルが2本です。快速の行き先は京成上野が14本、西馬込35本、羽田空港第1・第2ターミナル3本、京浜急行の三崎口が1本です。普通は京成上野が109本で京成高砂が1本です。
これらの中で変わり種を2つ紹介します。
1つ目は、午前5時54分発の快速羽田空港第1・第2ターミナル行きです。この列車は浅草線内の6駅を通過し、津田沼から羽田空港第1・第2ターミナルまでを71分で結びます。朝の羽田空港第1・第2ターミナル行きは4本ありますが、他の3本は79~86分かかります。浅草線内の駅通過は珍しいです。
2つ目は、午後4時41分発の快速三崎口行きです。1日に1本だけの列車で始発の成田空港から141.8キロメートルを3時間23分かけて走ります。私鉄の相互乗り入れでこのような長距離運転は珍しいです。
京成津田沼駅から千葉方面へは平日103本、主に6両編成ですが、平日昼間は5本だけ4両編成でワンマン運転が千葉中央とちはら台間で行われています。そのため、ワンマン運転できるよう車両が改造されています。
運転形態は3通りあり、発着ホームも3通りと少し複雑です。この内60本は京成津田沼折り返し運転、すなわち千葉線内の運転で、その中に一部4両のワンマン運転車両があります。次に多いのは新京成電鉄からの直通運転で22本、午前9時28分から午後4時25分までの間5番線から発車しています。そして、京成本線からの直通が21本、通勤・通学時間帯の6~9時台と16~23時台に運転されています。
京成本線下りは、成田空港へ直結していて、京成津田沼から成田空港までは39.6キロメートルと総武線の52.5キロメートルより約13キロメートル短く、特急を利用すると40分台で着くことができます。京成本線は、スカイアクセス線と同様、成田と羽田の2つの国際空港が直結していることが特徴で、当市には空港や航空関係の在住者が多いように感じます。京成津田沼駅からの下り方面の線路は、千葉線が左、成田方面への本線が右に敷設されていて、千葉線は駅を出て1キロメートルもしないうちに総武線と並走するようになります。一方で京成本線は、並走をはじめたこの2路線の下を鷺沼2丁目、鷺沼台2丁目、同3丁目の境界付近でくぐり抜け、市内の2駅(京成大久保、実籾)を経て成田に向かいます。
コロナ禍を経て、鉄道会社ではより一層の経営効率化に向けた取り組みが行われています。その一環として乗客数に応じた列車運用の強化があります。例えば、昼間の時間帯では、普通列車の多くを京成津田沼折り返しとし、京成津田沼以遠は快速を各駅に停車させ乗客数に応じた輸送力としています。
また、新たな取り組みとして、2025年冬から編成両数が変更できる3200形という新形式車両が導入される予定で、既に試運転が行われています。どのような運用になるか楽しみです。
駅設備として利用客にとってトイレは重要ですが、京成電鉄市内駅のトイレはすべて洗浄便座となっています。私鉄の中で洗浄便座の適用率はトップクラスではないでしょうか。また現在は未設置ですが、ホーム扉も今後設置されていくものと思われます。
最後に、多くの車両が乗り入れる京成津田沼駅でも実際には見ることができない、すべてのホームに車両が揃う姿を想像した絵を市内在住の画家高田秋彦さんに描いていただきました。鉄道好きの方々に喜んでいただければ幸いです。
【取材・写真】広報まちかど特派員 江草 弘 さん
習志野市制施行70周年ロゴマーク作成者 和佐典子(わさのりこ)さん
和佐典子さんは、習志野市在住のグラフィックデザイナーで、「ならしのクリエイターズクラブ」のメンバーです。
【市制施行70周年ロゴマーク】
市の木「アカシア」と市の花「アジサイ」を色彩豊かに表現しています。
また「7」の文字は音符を基にしたデザインで音楽のまち習志野らしいロゴマークになっています。
【和佐さんの感想】
ロゴマーク採用の知らせを聞いてとても嬉しかったです。
デザインの狙いは、様々な色や形のアカシアとアジサイを通し、輝いている一人ひとりの個性と多様性を表現しています。
【和佐さんの活動】
小学生の頃から、絵を描くことが好きで、グラフィックデザイナーになりたいと思っていました。
専門学校を卒業後、東京のデザイン会社に勤務、現在はフリーランスで仕事をしています。
グラフィックデザインは、紙を媒体とするデザインで、店舗ポスター、名刺、メニュー、壁紙など多岐に渡ります。
最近では、店全体のレイアウトなどのトータルデザインの仕事もしています。
作品を作る時は、「シズル感を忘れず、そして大胆に!」を大事にしています。
長いお付き合いのクライアントさんが多いですが、 常にじっくり打ち合わせをして作成しています。
縁を大事にして、「和佐典子に次も仕事をまかせたい」と言われるように心がけています。
【和佐さんのワーキングバランス】
以前は、徹夜したり、産後すぐに仕事に復帰して子連れで仕事したこともありました。
今は、家族との時間を大事にしているので仕事はなるべく平日、子供が学校に行っている間にしています。
【これから】 いつもアンテナを張って、音楽や旅など新しい情報を取り入れるようにしています。
今は、着物や和の作品に魅力を感じています。
そして、人との縁を大事に、地域に根差して仕事をしていきたいです。
―取材後記―
明るく親しみやすく、笑顔が素敵な方でした。
習志野市は子育ての環境がよく、人も優しくずっと住み続けたいそうです。
これからも素敵なデザインを作成してください。
ますますのご活躍を願っています。
【取材・写真】広報まちかど特派員 橋田 実奈 さん
習志野市内の鉄道 第1回 総武線
習志野市には3つの鉄道会社(JR東日本、京成電鉄、新京成電鉄)の5路線(総武線、京葉線、京成本線、京成千葉線、新京成線)、7駅(津田沼駅、新習志野駅、京成津田沼駅、谷津駅、京成大久保駅、実籾駅、新津田沼駅)があります。
新京成電鉄は現在京成電鉄の子会社ですが、2025年4月に京成電鉄に合併されると発表されました。現在の「新京成線」という路線名は「京成松戸線」になるとのこと。路線の起点(新津田沼駅)が習志野市にあり、習志野原を走る路線なので私としては「京成習志野線」を推していましたが残念でした。
さて、習志野市内の鉄道について、数回に分けてレポートしてみます。まずは、総武線からスタート。
総武線は市内5路線の中では一番古い。津田沼駅は1895年に当時の総武鉄道の駅として開業。来年には開業130周年を迎えます。津田沼駅の所在地は「習志野市津田沼1丁目1-1」と、まさに一丁目一番地ですが、ホームの一部は船橋市にあり、ホーム上に境界線が引かれているところがユニークです。
今では、総武快速線と総武緩行線が走る複々線で、2つの複線軌道、すなわち4本の軌道が敷設されています。
横須賀・総武快速線は、成田エクスプレスなどの特急や貨物列車と共用で、平日の上りは、早朝の4時56分から深夜の0時1分まで137本(うち始発21本)が運転されています。
東京駅―津田沼駅間の26.7キロメートルを最短28分で結び、表定速度(瞬間的な速度ではなく、目的地までの所要時間に対する速度のこと)は時速57.2キロメートルと、東京圏ではかなり早いです。車両は、1994年から30年程度使われてきたお馴染みのE217系から、山手線と同系のE235系へ2020年から置き換えが進められており、すでに大部分がE235系になっています。
E235系は、主要機器のバックアップを備えているので故障に強く、また、故障の予兆を把握して事前に対処できる仕組みをもっています。車内照明はLEDで、大きなデジタルサイネージ(電子看板)があり、乗降ドアの上部には防犯カメラ、天井には空気清浄機も設置されている最新式の車両です。長距離を走る車両にしては、進行方向に垂直向きのボックスシートがなくなり、ロングシートだけになったのは残念です。
総武線と横須賀線は直通運転されており、横須賀・総武快速線の総車両数は700~800両で、京成電鉄と新京成電鉄を合わせた総車両数(606+156=762)と同程度です。
総武緩行線は、中央線と直通運転されており、通勤通学時間帯には東京メトロ東西線を走る車両が津田沼駅まで乗り入れています。
平日の上りは早朝4時27分から深夜の23時58分まで228本(うち始発88本、その内東西線直通19本)が運転されており、前述の快速の約1.7倍の本数です。
車両はE231系で、10両編成が58本で総車両数は580両です。
津田沼駅の乗車人員は2022年度が8万5千人と、JR東日本の駅の中で36番目で、京成電鉄の市内4駅の合計乗車人員6万3千人弱(2023年度)よりも多いです。一方、新習志野駅は1万1千人強、京成津田沼駅は2万9千人弱(2023年度)です。
津田沼駅の周辺では大きな変化がはじまっています。北側(船橋市)のPARCO A館の跡地には商業・住宅の複合開発が予定されており、B館だった建物では新しい商業施設Viit(ビート)が2023年10月25日に全面開業しています。
また南側では津田沼駅南口再開発計画が進行中で事業認可後、解体工事がはじまります。約7年間の工事などの後、2031年には駅前広場、文化ホール、商業施設が生まれ変わり、また50階程度の高層マンションが新設される予定です。
躍進!阿武剋関、十両で好成績
7月5日
その大の里と同い年で、同じ日本体育大学出身の阿武剋(おうのかつ)関にインタビューすべく、6月11日に鷺沼5丁目にある阿武松部屋を訪問しました。
阿武松部屋の稽古風景
稽古を見守る後援会の方々
阿武剋関は、5月場所は東十両12枚目で13勝2敗と、優勝した若隆景の14勝1敗に次ぐ好成績でした。
出身はモンゴルのオブス県で、サッカーと数学が得意。中学3年生の時に相撲留学のコンテストがあり、70人の参加者から選ばれて15歳で来日。神奈川県小田原市の旭丘高校に留学しました。
本人曰く「高校時代は誰よりも稽古をした」とのことで、平日は朝と午後、金曜の夜から土日は合宿稽古と稽古漬けの日々だったそうです。
日本体育大学に進学して学生横綱となり、昨年9月場所前に阿武松部屋に入門し、11月場所で初土俵、3月場所で十両に昇進しました。
四股名は自分に打ち勝つという意味で剋の字を入れ阿武剋としたそうです。
取材当日は、7月場所に向けて阿武咲関、阿武剋関、勇磨関らが気合の入った稽古をしていました。繰り返し稽古をすることで心臓がバクバクするまで体を追い込み、力士からはハーハー、ヒーヒーと声が出て、紅潮した体からは汗が噴き出ていました。
阿武剋関の基礎稽古
勇磨関と稽古する阿武剋関
阿武剋関は力士同士の申し合い(稽古)の後、消耗した体にむちを打ちながら、親方を相手にぶつかり稽古を繰り返して指導を受けていました。厳しい稽古を見ていると、私も元気をもらいました。
阿武剋関の申し合い(稽古)
親方から指導を受ける阿武剋関
稽古後に阿武剋関にインタビューができました。
取材翌日の12日には、3年振りに帰省して親に大学卒業と5月場所を報告する予定だそうです。
オブス県はモンゴルのどのあたりですかと聞くと、モンゴルの西部、ロシアとの国境近くに位置し、首都のウランバートルからは国内線で数時間かかるそうです。
阿武松部屋の印象は?と聞くと、みんな優しくしてくれるので居心地が良いとのこと。
【取材・写真】広報まちかど特派員 江草 弘 さん
東邦大学薬草園で一般公開 生薬から食べ物や健康を考えるきっかけに
5月25日に、東邦大学習志野キャンパスで薬学部付属薬用植物園(薬草園)の一般公開が行われました。
梅雨入り前で園内を見学しやすく、かつ様々な薬草の開花が見られる時期での開催ということから、今年を含め毎年多くの来園者の方々で賑わっています。
園内では、植物療法研究部(アロマ部)および漢方研究部に所属する総勢100名近くの学生さんたちが部活動の一環として丁寧に解説してくださるので、薬草に対する事前知識の有無に関わらず、薬草に関心がある方であればどなたでも楽しむことができます。
せっかくの機会ですので、学生さんたちにいろいろとお話をお伺いしました。
最初にお伺いしたのが、植物療法研究部(アロマ部)のみなさんです。
東邦大学の薬用植物園は、近隣の同様の植物園と比べて敷地面積が広いことが特徴で、その分、植えられている薬草の種類も多いそうです。
生薬に限らず希少な植物の鑑賞も可能ですが、特にこの時期であればアジサイ、ボタンといった、見た目でも楽しく感じられる植物がオススメとのことです。
身近なものではハーブ園といったところでしょうか。ちなみに今年は「モモと青色バタフライピー」と「ミントとレモンとライム」の2種類のハーブティーが振る舞われていました。
続いて、漢方研究部のみなさんにもお伺いしてみました。
生薬の場合、薬草を煎じて実際に飲んでみたら症状が改善されたといった、伝統的な臨床経験の積み重ねによって医薬品の登録がなされているそうです。一般的に「医食同源」と言われるように、こと東洋医学に関しては「食事として」クスリを捉えることも多いのだとか。
確かに、一般的な食品と同じ成分が生薬として処方されているものも少なからずありますね。
一般公開を通じて生薬のことをよりよく知ることが、ひいては自身の健康状態に合った食べ物を選ぶときのヒントになりそうですね。
【取材・写真】広報まちかど特派員 立花浩司さん
オービックシーガルズ アメフトX1リーグ準決勝勝利!
オービックシーガルズは、習志野に本拠を置くアメリカンフットボールX1リーグのクラブチームです。
X1リーグは、社会人アメリカンフットボールのトップリーグです。Xリーグには企業の社員選手のみで構成される実業団チームと、多種多様な職業の選手が集まって構成されるクラブチームが所属していますが、オービックシーガルズは後者のクラブチームに当たります。
私自身も最初勘違いしていましたが、オービックシーガルズはメインスポンサーとしてオービックにスポンサードされた、様々な社会人メンバーによって構成されたクラブチームと言い換えた方がわかりやすいかもしれません。また、試合数は限られていますが、習志野市内では秋津の第一カッターフィールドで観戦できる機会があるようです。
今回取材したのは、5月26日に富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区)で行われたパールボウルトーナメント準決勝のノジマ相模原ライズ戦でした。
オービックシーガルズのチケット受付では、習志野ソーセージとチームマスコットのコラボTシャツを着たスタッフのみなさんが、チケットやチームの関連グッズを販売していました。また、飲食ブースでは炭酸飲料やアルコールとともに、習志野ソーセージの販売が行われていました。
習志野ソーセージを販売していた垣浪利之さんにお聞きしたところ、ご自身は川崎在住で富士通スタジアム川崎で試合があるときにブースを運営されているそうです。さらにオービックシーガルズの試合の時には毎回習志野ソーセージを販売しており、そのために習志野商工会議所にも加盟したとおっしゃっていました。とても気さくで好印象な方でした。
ノジマ相模原ライズのブースも訪ねてみました。ライズのグッズを販売していたのは地元相模原とスポーツを愛する市民有志の方々とのことです。各試合会場に出かけていくことから、オービックシーガルズ戦で第一カッターフィールドまで来られることもあるそうです。何よりもアメフトが好きということと、スポーツを通じて地元を盛り上げたいという熱い想いを持ったフレンドリーな方々でした。
今回、広報まちかど特派員の腕章をつけ、取材用のビブスを着用して現場にいたこともあって、何人かのオービックシーガルズサポーターの方からお声がけいただきました。習志野近辺からお越しの方もいましたが、川崎近辺でオービックシーガルズの試合を見てからファンになったという方もいました。その中から印象に残った話をいくつかピックアップしてみようと思います。
日本において、社会人のアメリカンフットボールは他の競技スポーツと比べるとややマイナーな立ち位置にあると感じます。実際に何らかのきっかけで試合を観るまではXリーグに関心がなかったいう方も複数名いました。私自身がシーガルズを実業団チームと勘違いしていたように、実際にお話を伺ったサポーターの方の中でもオービックのクラブチームと勘違いされていた方がいたくらいです。以前は地上波でライスボウル(毎年お正月に東京ドームで行われるアメリカンフットボール日本選手権)が放映されていましたが、いまは放映されなくなっていますので、Xリーグに触れる機会そのものが限られているということでしょうね。また、トップリーグのX1リーグの中でもチームによってレベル差がかなりあるという話も聞きました。
とはいえ、実際にオービックシーガルズの試合を観に行くと感じることがあります。それは、応援のエンタメ性とプロ登録選手の活躍です。
応援のエンタメ性という点では、特にオービックシーガルズの場合はアメフトの見どころやルールを試合直前や試合中にオービックシーガルズOBの方がわかりやすく解説してくれるだけでなく、チアのレベルが高いということが挙げられそうです。今回お聞きした中では、プロバスケットリーグのBリーグのチアからオービックシーガルズのSEA-Cheer(シーチア)に移籍した方がいること、SEA-CheerからNFL(National Football League:プロアメリカンフットボールリーグ)チアも輩出されていることなどが挙げられていました。また、オービックシーガルズレベルの解説を入れてくるチームは珍しいとも聞きました。
試合の方は、前半はライズに先制され、押されていましたが、後半にオービックシーガルズがタッチダウンを重ね、ひやひやする試合展開ではありましたが、勝利を収めました。ワンサイドゲームではなかったという点で「今日は良い試合だった」と、私の後ろに座って声援を送っていたサポーターさんが話して帰られました。確かに試合が拮抗すると、見ている側としては面白く感じるでしょうね。
事前に聞いていたイチオシのプレイヤーと、実際に得点源になったプレイヤーがかなり違っていたという点も、個人的には興味深いところでした。
単にひいきチームを応援するというだけでなく、試合のかけひきそのものを楽しむというところがアメリカンフットボールの醍醐味であり奥深さなのかも知れない、と今回の取材を通じて感じた次第です。
【取材・写真】広報まちかど特派員 立花 浩司さん
カーボン・オフセットから始まる「ゼロカーボンシティ習志野」
気候変動への適応に向けて、世界規模で脱炭素化の動きが進んでいます。
習志野市においても、2022年6月に宮本市長自ら「ゼロカーボンシティ習志野」を表明、「習志野市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」が地球温暖化対策推進法第21条第1項に基づく実行計画として策定・実施されているところです。さらに本年2024年度から2年をかけて「習志野市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を含む次期「習志野市環境基本計画」の策定及びそれに伴うパブリックコメント等の、市民や市内事業者を巻き込んだ議論・検討が行われる見込みです。よって実運用は2年後からとなりますが、今後官民一体の取り組みが想定されますので、随時注目していきたいところです。
習志野市環境政策課に取材インタビューを行ったところ、ゼロカーボンシティ実現の取り組みの一つとして、カーボン・オフセット(日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方(環境省による定義))の考えのもと、2023年3月に南房総市と森林整備事業に関する協定を締結、実際に谷津干潟遊歩道に南房総市産の木材を利用したベンチが置かれるようになったということです。
(画像提供 環境政策課)
ちょうど6月8日と9日の2日間は、習志野市制施行70周年・谷津干潟自然観察センター開設30周年「谷津干潟の日フェス」で入場無料となっています。この機会に谷津干潟の自然観察と合わせて、カーボン・オフセットや森林保全への取り組み等にも想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
【取材】広報まちかど特派員 立花 浩司さん
2回目となるローズフェスタ谷津2024開催
春バラの時季に昨年はじめて開催されたローズフェスタ谷津が今年はさらに進化しました!
5月18日(土曜日)・19日(日曜日)に谷津駅北口サンプラザ太陽の広場を中心に、習志野市市制施行70周年冠事業として開催されました。
2日間天候に恵まれ、昨年より多い4000人強の来場者があり、大盛況となりました。
テーマは前回と同じく「バラを通じて地域の絆を深める」でしたが、今回は次のような盛りだくさんの進化が見られました。
・オープンガーデンへの参加が前回の3軒から今回は5軒に。
・「道路から眺める庭」の新規実施が3軒。これは、バラを楽しみながら、会場のある京成谷津駅からJR津田沼駅の間を回遊できるよう考えられました。
・バラを愛でるイベントは、前回のバラのお絵描きコーナーに加え、バラの花びらを蒸留して香りを楽しめるような企画がありました。
・音楽ステージは前回1日のみで7グループでしたが、今回は両日開催で11グループに。
・マルシェとキッチンカ―の店舗数が、前回の延べ36店から今回は延べ39店に。
・習志野市が本拠地のサッカーチーム「習志野シティFC」(前回参加)に加え、今年はアメリカンフットボールチーム「オービックシーガルズ」のチアリーダーが初参加。
・前回参加者アンケートで希望のあったバラ苗販売を実施。
オープンガーデンと回遊ルート
今回の進化について、順にご紹介します。
まず、京成谷津駅とJR津田沼駅間の回遊ルートですが、イラストマップのようにオープンガーデンと道路から眺める庭の8つを結ぶルートが設定され、バラを見ながらの回遊が提案されました。このマップを片手に、谷津地区と奏の杜地区の街歩きを楽しんだ方がたくさんいらっしゃいました。
庭先には美しいバラがたくさん
賑わうオープンガーデン
オープンガーデン訪問者は前回の約1.5 倍程度と、徐々に認知度が上がっているのではないかと思われます。オープンガーデンに初参加のお宅からは、「見学者との会話が楽しかった」や、「この2日間で1年分の会話をした」などの感想を伺いました。
奏の杜1丁目からの新たな参加
8 つの庭のうち7 つは会場のある谷津5丁目ですが、今回新たにJR津田沼駅近くの奏の杜1丁目からの参加がありました。
主催者は、さらなる新規参加者を求めています。
バラを愛でるイベントでは、新たにバラの花びらを蒸留し香りを抽出するイベントが行
われました。バラの花びらを入れた水を加熱して出来た蒸気を冷やすと、バラの香りを含んだ水がとれます。この水はリフレッシャーとして部屋などでバラの香りを楽しむことができるとのこと。
また、バラのお絵かきコーナーは前回同様子ども達で盛況で、2 日間で約50人の参加がありました。リピーターのお子さんもいらっしゃったようです。
バラの花びらを蒸留して香りを楽しむ
バラのお絵描きコーナー
次に音楽ステージでは、2日間で11グループが歌や演奏、踊りなどを披露しました。お囃子、太鼓、沖縄三線の演奏、オービックシーガルズチア、昭和歌謡、Jポップ、フラダンス、バイオリン演奏等、バラの花色の数のようにバリエーション豊富でした。マイク真木の「バラが咲いた」などバラにちなんだ歌や演奏もあり、会場は盛り上がりました。なお、出演者はすべて習志野市にゆかりのある個人と団体でした。
マルシェとキッチンカ―は、両日とも20件近くの出店がありました。色々な種類のお店が広場いっぱいに並び、ステージの音楽を楽しみながら広場のテーブルで食べている方が大勢いました。
今回初登場のオービックシーガルズチアでは、アメリカンフットボール応援のテンポの良い曲にあわせた踊りで会場が盛り上がり、お酒がよく売れたようです。ステージ後には、チアメンバーと一緒に写真を撮る列ができていました。
舞台の周りには、実行委員会メンバーが一年間手入れしてきたコンテナ植えのバラが置かれ、舞台に華を添えていました。
オービックシーガルズチア
バイオリン演奏に大きな拍手
バラ園の販売コーナー
前回開催時に、「ローズフェスタなのでバラの苗販売があってもよいのでは」という声があったため、今回は26種類の苗200株が準備されました。毎月この駅前広場のバラを手入れしている実行委員会メンバーが、真剣に品種選びをしている愛好家とバラについて熱心に話をしていたのが印象的でした。
ローズフェスタを象徴する絵
また、前回同様、ローズフェスタを象徴する大きな絵が描かれました。女性がバラと音楽を楽しんでいる風景は会場の雰囲気を盛り上げていて、この絵の前で写真を撮っている方もいました。
ローズフェスタ会場風景
会場では、来場者同志、出店者同志、出演者同志、またそれらの相互間での会話が弾んで、新たな出会いが生まれたり、絆が深まったりしているようでした。来年も開催を望む声が多くありました。
【取材・写真】広報まちかど特派員 江草 弘さん
香澄公園 花菖蒲園
子どもを連れて香澄公園に行ったところ、花菖蒲が咲いていました!
青い空に紫のお花が映えて美しかったです♪
つぼみが沢山あったので、まだまだ楽しめると思います。
じゃぶじゃぶ池や遊具、バーベキュー場など家族で楽しめる公園です。
【取材・写真】広報まちかど特派員 土田 桃子
今が見頃!極彩色の世界でバラの香りに癒されよう 〜新緑の谷津バラ園〜
5月18日、この日は朝から晴天。まるで夏が来たような暑い日でした。
谷津バラ園のバラが満開という噂を聞きつけ、久しぶりに谷津まで出掛けました。
暑さがピークにならないよう、午前のうちに家を出て谷津駅で降りると、何やら賑わっています。
駅前で「ローズフェスタ谷津2024」が開催されていました。
コンサート会場の手作りのアートボードが目を惹きます。
バラの蒸留水作りやバラのお菓子の物販、音楽コンサートや屋台などがあり、すでに多くの人で賑わっていました。
後で行くぞ〜。
11時頃バラ園に到着すると、すでに入場を待つ長蛇の列。場外からもカラフルなバラが見え、期待が高まります。
見てください、この色とりどり。今日行って正解でした。
白赤黄ピンク、オレンジに緑。青い空に白い雲。多くの来場者が満開のバラを楽しんでいました。
こんなに見事な景色が実現したのは、日ごろの職員の方々の努力の賜物です。
なるほど習志野では、まだ肌寒い3月に行われていたバラのお世話を取材しています。
谷津バラ園は、入り口からほぼ一目で見渡せてしまう程こぢんまりとした敷地ではあるものの、その空間にぎっしりとバラが植えられています(約800種7500株!)。
いくつかの区画に分かれており、そのバラの名前から特色を垣間見ることができます。
たとえば世界の王室コーナーだと、「プリンセス」「クイーン」と名付けられたバラが多く、日本が誇るバラの育種家「ミスターローズ」こと、鈴木省三氏のコーナーでは、「栄光」「胡蝶」「天の川」など、どこか日本らしい名前のバラが咲いていました。
中でも長居したのが「香りの庭」。花の香りが強い品種を集め、大きく分けて6テーマの香りを楽しむことができます。
中でもフレンチパフュームという品種は香りが強く、花に顔を近づけると「うわぁ~」と言ってしまう程バラの良い香りがしました。
園内には休憩ができるよう、各箇所にベンチが置かれています。また道幅も広く、斜面もなだらかなので、ベビーカーや車いすでも安心です。
ただし、やはり屋外なので晴れた日は熱中症対策を十分にしてください!
日傘や帽子があるといいです。
また、駅から向かう途中の薬局やコンビニで水を買うといいと思います(園内にも自動販売機はあります)。
お手洗いは、人数に対してどうしても限りがあるので、お気をつけください。
「晴れてて気持ちがいいお天気なんだけど、暑いわねぇ〜。誰か私にお水をくださらないかしら」
コンパクトな敷地でありながら、ここまで多くの品種を見たことがありませんでした。
名前も形もユニーク、習志野市制50周年の際に生まれた「ローズ・50ならしの」もありました。オレンジが鮮やかな大きなバラです。
朝からとても気持ちの良い時間を過ごせました。皆さんもぜひ訪れてみてください。
天気の影響もあってか駐車場は混んでおり、警備員の方々がひっきりなしに交通誘導を行っていました。最寄り駅の谷津駅からは歩いて10分ほどなので、電車で行くこともおすすめします。
また、園内になんとなく潮の香りが漂ってくるほどの近い距離に、谷津干潟もあります。様々な色を楽しんだあとは、静かな干潟でボーっと目を休めるのもいいかもしれません。
バラのピークは少しずつ落ち着いてきますが、これからの谷津はこんなイベントが楽しめます。
■6月1日(土曜日)…谷津遊路アートフリーマーケット(谷津遊路商店街)
■6月8日(土曜日)・9日(日曜日)…谷津干潟の日フェス
谷津駅前の商店街には美味しい食べ物屋さんも多いです。
海鮮丼、お好み焼きに海苔巻き、インドカレー、老舗の喫茶店に和菓子屋さん、中華にパスタ。バラ以外にも楽しめるスポットがたくさんあるので、合わせてお楽しみください。
ちなみに私はこの日は、習志野初のブルワリーパブ「むぎのいえ」さんでクラフトビールを飲みました。
るさと産品にもなっている「谷津マドレーヌ」を販売する「金のうさぎ」さんでは、バラ味のかわいいお菓子を発見しました。
駅前に戻り、ようやくローズフェスタ谷津をぶらり。
船橋市・習志野市を拠点に活動されている三線教室の「あやぐ会」さんによる沖縄民謡に癒されながら、谷津をあとにしました。
皆さんも楽しい週末を!
【取材・写真】広報まちかど特派員 週末はミーナさん
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更新日:2024年12月06日