令和4年9〜令和5年4月掲載分

更新日:2023年05月01日

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習志野市を支える図書館たち

令和5年4月6日

私が秋津小学校最初の1年生だった頃、湾岸エリアにはまだ今のような豊かな緑や木々はなく、むき出しの地面は雨が降るたびにぬかるみ、洗濯物は埃でよく黒ずみ、新築の窓に少しずつ灯りがともるにつれて子どもたちが増え、学期ごとにクラス替えが行われるような状態でした。

新しい小学校や中学校の図書室には満足な数の書籍がなく、多くの保護者が力を尽くして設備や書籍をそろえていたと母から聞きましたが、書籍の不足は学校だけでなく地域全体の問題でもありました。

最寄りの袖ケ浦公民館にあった図書館分館に行くには、途中で完全に人の姿が見えなくなる長い袖ケ浦緑道橋を心細い思いをしながら渡っていく必要があったため、子どもも大人も移動図書館「きぼう号」が来ることをとても楽しみにしていました。住民が切望していた新習志野図書館がやっと開館したのは私が高校を卒業した頃でしたが、私が新習志野図書館に行くようになったのは出産後からでした。

 

息子はお友達と夏休みの一日図書館員を経験したことから図書館という施設自体に興味を持ち、夏休みの自由研究として取り上げたことがあります。市内図書館だけでなく、大学や県立図書館なども見学させてもらい、色々なお話を伺って回りました。皆さんのお手を煩わせた割に研究発表は稚拙なものでしたが、進学した私立中高一貫校の志望理由の一つに「蔵書数の多い図書館があるところ」を挙げ、中学時代に図書委員を3年間続けたのは、この経験がもとになったと思っています。

 

一日図書館員だけではなく、市内各図書館では基本の貸出業務に加えてさまざまな企画を行っています。例えば、学術的なものからエンターテインメント性の高いものまでを含む中央図書館の講演会、定期的なものだけではなく季節に合わせた内容の谷津のおはなし会、美しい天体を観察する新習志野のプラネタリウムなどだけでも心躍るものを感じますが、その日の天候など、こまめに心のこもった情報発信をされている東習志野のTwitter、質の高い子ども向けの読書案内を行っている谷津・東習志野・新習志野の館報「よつばキッズ」、毎月テーマを変えて貸出カウンター前で行う新習志野の書籍案内など、楽しい企画が盛りだくさん。少し注意して観察すると、図書館員の方々が忙しい業務の最中、少しでも私たち市民が読書の楽しみを広げることができるよう、工夫を凝らしてくださっていることがわかります。最近行われた読書会では本を通じた新たな市民間コミュニケーションの可能性も感じました。

 

私は身近なところにたくさんの本や資料がないという環境に育ったため、相当額の小遣いを費やして欲しい本を手に入れてきました。

そして、外国人が多く在籍し、海外の文化が強い職場を多く体験し、また、個人的にウクライナ支援を行ってきたため、識字教育や読書習慣というものが国家や国際社会だけでなく人生にとっていかに重要であるかを日々感じています。

 

教育文化都市である習志野市において、次世代のみならず各世代が自主的に学習活動を行い、市全体の文化を発展させるためには図書館という優れたシステムとそれを支える人々は欠かせません。生活の礎となる仕事ほど飽くなき情熱がなければ続けることのできないものであり、それ故にその努力が目につきにくく、評価されることは難しいのが現実ですが、これを機に少しだけでも読書の重要性を考えてくださると嬉しく思います。

 

習志野市の教育と文化を支えてくださっている多くの図書館員の方々に出会い、その地道で重要なお仕事を見聞きさせていただいたまちかど特派員としての2年間は、本好きの私には幸福でかけがえのない時間でもありました。まちかど特派員の任期を終えるにあたり、このような素晴らしい機会を与えてくださった図書館関係者の皆さまおよび、広報課の皆さまにもお礼申し上げます。

 

「生涯学習の中核施設として、市民のニーズに即した運営に努め、市民の自主的、自発的な学習活動を援助するため、「いつでも」「どこでも」「誰にでも」「どんな資料でも」迅速に提供できるよう、資料の充実とサービス業務の強化を図る」(出典:「令和4年度図書館要覧 図書館の基本方針と施策」)

 

参照サイト

習志野市図書館

https://www.narashino-lib.jp/toshow/asp/index.aspx

新習志野図書館のプラネタリウム

プラネタリウム

新習志野図書館の公式ツイッターのツイート画面

Twitter

読書会のようす

読書会

 

【取材・写真】広報まちかど特派員 平野 だいさん

地元ゆかりの音楽を楽しむ 習志野文化ホールで「第2回ふれあい音楽祭」開催

令和5年3月30日

1月21日に、津田沼北部連合町会主催の高齢者ふれあい元気事業「第2回ふれあい音楽祭」が習志野文化ホールで開催されました。

ふれあい音楽祭出演者の皆さんの画像

「春を待ちわびて」という副題のもと、市立第五中学校の吹奏楽部のほか、ヴァイオリン、ミュージカル、オペラなど、習志野に縁のある演奏家5組が出演し、およそ1,000人の来場者が迫力あるステージを楽しみました。

第2回ふれあい音楽祭のフライヤー(1)
第2回ふれあい音楽祭フライヤー(2)
市立第五中学校吹奏楽部の画像

市立第五中学校吹奏楽部

1・2年生35人が出演し、ハープから始まるクラシックの大曲から美空ひばりの演歌まで、楽しいMCとともに幅広いジャンルの曲を演奏 しました。

ピアノを演奏する高知尾純さん(左)と歌う横洲かおるさん(右)

高知尾純さん(左)  横洲かおるさん(右)

劇団四季出身で司会も務めた横洲さん。自身が作詞作曲した大久保のNPO法人「虹の家」の学園歌を会場の皆さんと一緒に手話を交えて披露しました。

ピアノを弾く渡邉美佳さん(左)とヴァイオリンを演奏する 阿部詩織さん(中央)とKUMAさん(右)

渡邉美佳さん(左)  阿部詩織さん(中央) KUMAさん(右)

阿部さんは市立第一中学校出身で、女性のみの和洋楽オーケストラ「ウーマンオーケストラ」の代表。着物をアレンジした鮮やかな衣裳で「情熱大陸」など3曲を演奏。

ピアノを弾く藤田弘子さん(左)と歌う 富永麻弥子さん(右)

藤田弘子さん(左)  富永麻弥子さん(右)

藤田さんはこのコンサートのステージマネージャー。ソプラノの富永さんとともに、「春を待ちわびて」の副題に合わせ恋の歌を3曲披露 しました。

ピアノを弾く清水美和さん(左)と歌う江口順子さん(左)と鷲尾祐樹さん(右)

清水美和さん(左) 江口順子さん(左) 鷲尾祐樹さん(右)

歌う江口順子さん

「とても響きのいいホールですね」と鷲尾さん。江口さんはおばあさまの形見の着物を羽織って「蝶々夫人」を独唱。その後、鷲尾さんと二人で「花」などの愛唱歌をメドレーで力唱。

来場者からは、 

「中学生の演奏は、孫の成長を見るようで感動しました」

「小さな子どもも連れて来やすく、生の音を聞かせることができ、ありがたかったです」 

「手話に参加できて楽しかったです」 

「大変質の高い見ごたえのあるコンサートでした。習志野に縁のある方々の出演に、【音楽のまちならしの】を実感しました」 

「町会の催しがこんな立派な演奏会で嬉しい。今後も楽しみにしています」 

「皆さん積極的に手話に参加していて、心が温かくなりました」 

と、好評を得た模様。

出演者からも、

「習志野文化ホールのステージは学生の頃以来。懐かしいです」 

「故郷で演奏出来て嬉しいです」 

「建て替え前の文化ホールのステージに立たせていただきありがとうございます」 

といった声が聞かれました。 

当日の運営には、町会、学校関係者、津田沼1丁目商店会、市の地区担当職員など、総勢45人が関わり、朝からテキパキと会場の設営などを行っていました。 

また今回は、ウクライナの子どもたちを緊急支援するための募金箱がロビーに設置され、来場者から17万円を超える善意が集まりました。 募金は市の社会福祉課を通じてウクライナへ届けられることになっています。 

運営に携わった皆さんの画像

津田沼北部連合町会の鷲見高志会長コメント

「皆さまからの善意に心から感謝申し上げます。 習志野文化ホールは建て替えのためしばらく休館となりますが、連合町会のふれあい音楽祭は場所を変えて続けていきたいです」 

現在の文化ホールでの開催は最後となりますが、春を待つにふさわしいステージで皆さんの心に残る音楽祭になったのではないでしょうか。

 

【取材・写真】広報まちかど特派員 山下 雅子さん

パパの育児を楽しもう!「パパと子どものキズナ大作戦」講座

令和5年3月3日

育児・介護休業法の改正で、通称「産後パパ育休」と呼ばれる男性の育児休業取得促進のための枠組みが新設されたのをご存じですか?

各家庭の都合に応じて、「子どもが生まれてから8週間以内に4週間まで、分割して2回まで」休業取得できるようになり、現行の育児休業制度と併せて利用できるようになったのです。

習志野市男女共同参画センターでは、仕事も育児も頑張る新米パパに、子どもとの関わり方を学んでもらおう!と、令和4年度男女共同参画啓発講座として、2回連続講座「安藤パパ直伝!パパと子どものキズナ大作戦」を2月11日・19日にサンロード津田沼で開催。その第1回目を取材しました。

 

よい父親ではなく、笑っているパパでいよう!

今回の講座は、親子での参加が可能。前半の講師による講義中は集中して受講できるよう、子どもたちは別室で保育を受けていました。

土日とはいえ育児中の貴重な休日。2週連続の講座に参加した10数名のパパたちの熱意を感じます。

講座の講師は、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事などさまざまな肩書きを持つ安藤哲也さん。3児のベテランパパでもある安藤さんは、父親業の魅力の伝導や、男性育休推進の講座、企業向け研修などを数多く行っています。

講義をする講師の安藤さんの画像

安藤さんによる講義では、「子育ては期間限定のプロジェクトX。父親であることを楽しもう!」「育児休暇を取る最大のメリットは意識の変化」「ハイブリッド型夫婦はエンジンがふたつ。その時動かせる方を動かせばいい」「もし育休が取れなかったら朝活で家事&育児がおすすめ」「笑う父親になるための極意6か条」など、次々と飛び出す目からウロコの名言や指南の数々に、新米パパたちは何度もうなずき、熱心にペンをとる姿が印象的でした。

 

パパならでは!の絵本の読み聞かせ

講義の後は、別室で保育を受けていたそれぞれのお子さんたちと合流して、絵本の読み聞かせタイム。まずは安藤さんによる読み聞かせ。ワンオペ育児で家出をしてしまうママの『おんぶはこりごり』(アンソニー・ブラウン作・絵 平凡社)には笑いが起きつつ、他人事ではないパパたちにはちょっぴり緊張感も走っていた気が?

その後、それぞれのパパたちが持参した、お子さんお気に入りの絵本を交替で読み聞かせ。さすがいつも家で読み聞かせ慣れしているだけあって熱も入り、そんなパパを誇らしく見つめる子どもたちも嬉しそう。「人前での読み聞かせは初めてだったけど、新鮮で楽しかった」と、皆さんリラックスムードであっという間の2時間でした。

絵本の読み聞かせをする安藤さんの画像
絵本の読み聞かせをする参加したパパの画像
講師の安藤哲也(あんどうてつや)さん

講座の講師:安藤哲也さんのコメント

「育児は体験して初めて、その楽しさがわかります。パパの育児&家事参加は、ママのワンオペ育児の負担を減らすのはもちろん、長い目で見ればパパの人生スキルの幅も広がり、子どもやママとの信頼関係も築けていいことづくめ。まずはあまり理想を高く掲げずハードルを下げて、バッターボックスに立って役割分担などできることから始め、徐々にヒットを打てるようになってほしいですね」

子どもに絵本を読み聞かせる参加したパパの画像

講座に参加:参加パパのコメント

「仕事と子育てのバランスなど、なかなか人には話せない悩みを抱えていたので、安藤さんのお話の一つひとつが心に伝わってきて、とても感動しました。参加して本当によかったです」

男女協働参画センターの所長の中村裕美さん(右)と講座を企画した深澤佑子さん(左)

男女共同参画センター:所長の中村裕美さん(右)と講座を企画した深澤佑子さん(左)

「当センター主催の講座で参加者を男性に限定したのは、今回が2回目なんです。産後パパ育休の新設に伴った情報提供が目的でしたが、先輩パパによる講義形式だけでなく、新米パパたちが積極的に育児に関わり楽しめるよう、時間の使い方や絵本の読み聞かせなど、実践やコミュニティづくりに役立つような講座にしたいと思いました。今回のアンケート結果などを参考にしながら、性別や年齢に関係なく、さまざまな人が参加できる講座を企画していきたいと考えています」(中村さん、深澤さん)

 

【取材・記事】 広報まちかど特派員 ヤマダヒロコさん

市民カレッジの「学習発表会」が行われました

令和5年2月24日

わがまちの習志野について学ぶ習志野市民カレッジが学期末を迎え、これまで学んだ成果を踏まえ、ステップアップ編(2年生)が調査しまとめた内容を発表する「学習発表会」が1月26日に市民ホールで行われました。

市民ホールでの学習発表会のようす

市民カレッジは、市民のまちづくりに対する意識を醸成し、生涯を通じて地域で活動できる礎および仲間をつくることを目的としており、多くの方々が学び、卒業後は地域でご活躍されています。

令和4年度は、『習志野学』を学ぶスタート編(1年生)<27期生>は19名、体験を通したテーマ別に学習するステップアップ編(2年生)<26期生>は41名が学ばれました。

発表会に向けて、まずステップアップ編の9班が4つのグループに分かれ、テーマを相談。決定したテーマに沿って実地調査や資料作りを行い、パワーポイントの作成から、発表方法まで時間を掛けて綿密な準備を行い、発表会に臨まれました。

そして、各グループ持ち時間20分でいよいよ発表が開始されました。

最初の発表は、1.環境グループ。「都市環境と公園 みんなで公園に行こう!」をテーマに、市の「緑の基本計画」に沿って公園の役割を学んだ後、香澄公園・谷津奏の杜公園・実籾本郷公園の3カ所を調査していました。

単に公園の魅力を伝えるだけでは無く、防災機能を有している谷津奏の杜公園の紹介や、公園の出入り口の自転車の通行を止める柵が、一方では車いすやバギーの入場の妨げにもなっていること、注意事項が書かれた看板表示にユニバーサルデザインを使うことなど、市民目線での提案もあり、分かり易く簡潔にまとめられていて、大変勉強になりました。

グループ1の発表(1)
グループ1の発表(2)
グループ1の発表(3)

次は、2.地域・まちづくりグループ。「守ろうよ みんなの宝 谷津干潟 ~私たちが伝えたいこと~」と「『習志野鉄道連隊』と『地域・まちづくり』―新京成電鉄とのかかわりー」の二つのテーマで発表されました。

まず谷津干潟については、生物多様性を守るための干潟の重要性や、ホンビノス貝の大量発生、マイクロプラスチック問題、飛来する水鳥の減少(1990年頃と比べ4分の1)など、干潟に関わる諸問題を取り上げていました。

続いて鉄道連隊の発表に移り、鉄道連隊の敷設した線路が県内の鉄道の発展に寄与した歴史を紹介した他、この線路が後に新京成電鉄に繋がり、地域・まちづくりの基礎になったと説明がありました。

グループ2発表(1)
グループ2発表(2)
グループ2発表(3)

3番目は、3.防災・危機管理グループ。「大災害を経験したことの無い私たちはどう生き残るか?」 をテーマに、1.大災害の疑似体験 2.我が家の災害対策 3.非常食の体験と評価の3つの項目で発表が行われました。 防災体験学習施設「そなエリア東京」に行き、地震被害を疑似体験したと報告があり、家庭での各種防災の紹介では、備えの積み重ねが物的被害を抑え、自宅避難が容易にできるとまとめられていました。

特に非常食10種を試食した感想を5段階の評価で数値化し、それぞれにコメントを加えられていたことは大変参考になりました。

グループ3の発表(1)
グループ3の発表(2)
グループ3の発表(3)

最後は、4.健康・スポーツグループ。「シニア時代は人生で一番楽しい!目指せ100歳健康寿命!」をテーマに、メンバー9名が実施している健康法としての運動・スポーツを各自が紹介。

ノルディックウォーク・ジョギング・ウォーキング・散歩・マラソン・健康自転車、ピラティス、脳トレダンス等を発表し、1人1人が楽しく目標を持って身体を動かすことが100歳につながるのではと締めくくられました。

シニア世代でも、身体の柔軟性や耐久力は若い人に負けないくらい健康作りをされていて、素晴らしいことだと感じました。

また、マラソンの発表者から学長である宮本市長へ習志野市の名産品を景品にした習志野市民マラソン大会開催の提案もありました。

最後に、会場の皆さんと共に「手のひらを太陽に」の曲に合わせボディパーカッションを行いました。

グループ4発表(1)
グループ4発表(2)
グループ4発表(3)
市長・教育長の講評

各グループの発表後には、市の関係部署や講師の方々より丁寧な講評があり、発表会の締めくくりとして学長の宮本市長と小熊教育長から全体の講評がされ、充実した学習発表会が終了しました。

市民カレッジでは習志野市を学び、卒業生は地域活動やボランティア活動への参加など幅広く市内で活躍されていますが、最大の効果は地域の“仲間作り”だと思います。

私自身も過去市民カレッジで学びましたが、それまで地域との繋がりもなく、特に現役をリタイアした後の生活に不安を抱えていました。

入学後は多くの事を学びましたが、中でも学習発表会に向けて共に苦労を分かち合った仲間との縁は卒業後の今も続き、カレッジで培われた仲間との交流によりセカンドライフを満喫しています。

こんな魅力のある市民カレッジの第28期生の募集が2月15日発行の“広報習志野”に掲載されています。 定員50名ですので、お早めに申し込まれてはいかがでしょうか。

【取材・記事】 広報まちかど特派員 酒井 正廣さん

いき♪いき♪ 高齢者!!

令和5年1月17日

秋といえば、スポーツや芸術文化活動が盛んな季節!

お元気で活躍されている高齢者の集いを紹介させていただきます。

 

【あじさいクラブ連合会 第37回高齢者スポーツ大会】

10月14日に袖ケ浦運動公園で、習志野市の老人クラブ“あじさいクラブ連合会”の『高齢者スポーツ大会』が開催されました。

 “あじさいクラブ連合会”をご存じの方は多いと思いますが、市内の各単位老人クラブによって構成された組織で、47クラブに約2,000人が加入しています(会員の高齢化によりクラブ数・加入数とも減少傾向にあるそうです)。

事業は大きく「文化部」と「健康スポーツ部」に分かれていて、「文化部」では、芸能・カラオケ大会、囲碁・将棋大会、作品展を開催。 「健康スポーツ部」では、グラウンドゴルフ大会、ペタンク大会、パークゴルフ大会、そして今回実施された“高齢者スポーツ大会”などを開催しています。

当日は曇り空でしたが、市内の高齢者約200名が参加し、午前10時から開会式がスタート。 各競技の進行はスポーツ推進委員の皆さんです。

準備体操の後、プログラムに沿って競技を開始。 ピンク組・紅組・白組・青組の4チームに分かれ、「ボール送り」からスタート。 その後、7つの競技が行われました。

1.ボール送り   2.運んで運んでスプーンレース   3.パン取り競争   4.あなたもプロゴルファー   5.ここらでひと息   6.くぐって、当てて!!   7.夢にみたあなたと共に   8.紅白玉入れ競争

どの競技も見ただけで興味が湧くネーミングかつ趣向が凝らされていて、特に高齢者が安全で楽しめる内容になっていました。

ボール送りをする高齢者の皆さん
運んで運んでスプーンレースをする高齢者の皆さん

この日は前日の雨で公園のコンディションが悪かったこともあり、スポーツ推進委員の方は「走らずにゆっくり!」と注意を呼びかけていましたが、それでも駆け出す元気な高齢者が見受けられました。また、男女が一緒になって行う勝敗にこだわらず身体を動かして楽しむ競技は、ほのぼのとした雰囲気が漂っていました。

 

【第45回あじさいクラブ連合会 作品展】

12月6日から9日まで、あじさいクラブ連合会の『作品展』が習志野市役所1階展示スペースで開かれました。

作品展には、絵画・版画、写真、書道、手工芸の作品が展示され、優秀な作品には各賞が授与されたほか、来場者の投票で選ばれた作品には“ナラシド♪賞”が贈られました。

作品ごとに作品名・氏名・性別・満年齢・所属クラブの札が貼られていましたが、年齢の表記は高齢者団体ならではのもの。

中には、87歳男性が手編みで制作した“毛糸の人形”や99歳の女性が制作した“手まり”が並べられていました。どの作品も立派で素晴らしいものばかりで、高齢になっても日頃から生き生きと作品づくりに取り組まれている姿が大変よく分かる作品展でした。

 

絵葉書などが展示されているようす
綺麗な手まりが展示されているようす

 

【第50回寿まつり が開催されました】

11月17日に市内公民館の寿学級が主催する“寿まつり”が習志野市民ホールで行われました。

今回は節目の第50回開催で、《半世紀 明るく元気で これからも》というスローガンのもと行われました。

寿学級は、毎年度広報紙などで生徒を募集しています。募集人数は40人(中央のみ50人)ほどで、学習内容は「健やかな生活のために学習や趣味・リクリエーションを通して、健康維持と親睦を図り、社会参加を促します(広報習志野より抜粋)」となっており、経験年数などに制限がないため、何年も受講されている方が多いそうです。

その中の一つ、新習志野公民館の寿学級「歩の会」では、防災関連の学習やグラウンドゴルフ・指圧・気功など健康維持に関する授業でさまざまな分野を学び、出前寄席で笑い、和菓子作りや絵手紙・フラワーアレンジメントを楽しんだりと、企画が満載。その中の最大のイベントが“寿まつり”です。

この日のために各学級では練習を積み重ね、本番を迎えました。コロナ感染拡大以前は一般客を入れての開催でしたが、今回はコロナ対策として無観客かつ午前の部<菊田・中央・谷津>と午後の部<実花・袖ケ浦・新習志野>に分かれて行われました。

私は「午後の部」を拝見しましたが、市民ホールには各公民館の受付が並び、学級生が作成した“いろはカルタ”が窓一杯に掲示され、お祭りムードを盛り上げていました。

開会式の後、市長、教育長からの祝辞が述べられ、公民館館長,相談員の紹介が終わると、先陣を切ったのは実花学級のハンドベル。なつかしの歌3曲を演奏。パートごとにベルを奏で、揃った演奏は見事でした。そして、合唱「秋の子」、「手のひらに太陽を」、「川はだれのもの?」と続き、日頃の練習の成果が十分発揮されました。

続いて登場したのは新習志野学級で、<リズム DE SHIN-NARA>とリズム体操を披露。

「手のひらを太陽に」を参加している寿学級生と一緒に踊ったり、「め組のひと」「三百六十五歩のマーチ」を一糸乱れぬ手拍子でリズミカルに演奏しました。そして、最後はハッピを着て「マツケンサンバ2」を披露し、発表を終えました。

最後の出演は袖ケ浦学級。まず、広報まちかど特派員でもある佐藤清志さん制作の寿学級の活動を紹介するスライドが大きなスクリーンに映し出された後、<マツケンサンバ袖ケ浦>が披露されました。

出演された皆さんは着物やハッピを身にまとい、男性はチョンマゲのカツラを被り、女性は頭に大きなリボンという威勢のよい姿でマツケンサンバ踊り、舞台一杯使って賑々しくパフォーマンスするようすはフィナーレに相応しく、会場は大盛り上がりでした。

寿まつりは寿学級生相互の親睦と各学級の練習の成果を発表する場として催されていますが、どの演目も完成された内容で、年齢を感じさせない若々しい演奏や歌声、そして生き生きとダンスを踊る姿が印象的でした。

ハンドベルを演奏するようす
リズム体操を披露するようす
マツケンサンバを踊るようす

 

秋の催しに参加された多くの高齢者は、学習や趣味、そして課外活動に積極的に取り組まれ、健康な生活を送られていました。

しかし、未だに家に閉じこもって外部との交流が少ない高齢者が多いことも現実ではないでしょうか? 市内には高齢者が“いきいき”出来る場所がたくさんあります。ぜひ参加してみてください。

【取材・記事】 広報まちかど特派員 酒井 正廣さん

「ぶらぶら~」「ゆらゆら~」「すりすり~」 ゆる体操で健康づくり

令和5年1月11日

ユニークな体操教室が開催されています。

指導者は大久保在住の卯木(うき)良和さん(70代)。行っているのは「ゆる体操」です。

「ゆる体操」とは、その名のとおり、椅子に座ったり寝たりしながら体をぶらぶらゆらゆら動かして体をゆるめる体操です。

三重県南部の熊野市を中心とする紀南健康長寿推進協議会の「げんき夢プラン」が採用し、地域住民の健康増進に効果を上げていた体操で、この日は津田沼3丁目第3町会会館で、9人が1時間ほど体を動かしました。

「ゆる体操」を指導する卯木 良和(うき よしかず)さん

「ゆる体操」を指導する卯木 良和さん

卯木さんの楽しい掛け声を聞きながら指導を受けるようす

卯木さんの楽しい掛け声に参加者から笑い声が

足で足をすりすりするようす

足で足を「すりすり~」

実際に熊野市を視察したあと、卯木さんがここ津田沼3丁目第3町会会館を会場に体操教室を始めたのが15年前。その後活動は市内外に広がりました。

腰に手を当てて体操するようす

「布団の中でもできる簡単な体操です。参加者には、頑張ってきた自分をしっかりケアして、健康で長生きしてほしい」と卯木さんは話しています。

◆「ゆる体操」体操教室

【場所・日時】津田沼3丁目第3町会会館 第1・第3金曜日14時~(新型コロナウ イルス感染対策で現在月2回活動中)※ほか市内外で開催中

【参加費】月額1,000円

【参加・見学の問い合わせ】卯木良和さん

【電話】090(6133)4800

 

【取材・記事】広報まちかど特派員 山下 雅子さん

地域の“じいじ、ばあば”と子どもたちの温かい交流の輪!!~寿学級生手作りの「どんぐりブランコ」をクリスマスプレゼント~

完成したどんぐりブランコ

完成したどんぐりブランコ

令和5年1月5日

袖ケ浦公民館の寿学級では毎年クリスマスに、自然に恵まれた習志野市内の公園などで拾い集めたどんぐりをカラフルなモールと一緒に小枝に貼り付けてデコレーションし、ブランコの形にした「どんぐりブランコ」を製作し、市内の保育園・こども園・小学校等の子どもたちにプレゼントしています。今年も、サンタクロースの格好をして約2000個を渡しに行きました。子どもたちから大変喜ばれていて、毎年、お礼の手紙が多く寄せられるそうです。

材料のどんぐりは、袖ケ浦公民館の加藤稔相談員らスタッフが夏から秋にかけて収集後、きれいに洗浄し、乾燥させてから一つ一つにエナメルで目鼻を書き入れたものです。それを寿学級のじいじ、ばあば達34人で長さ約10センチの小枝に貼り付け、モールを取り付けたら「どんぐりブランコ」の完成です。

目鼻を書き入れたどんぐり

目鼻を書き入れたどんぐり

トナカイの格好をする加藤相談員

トナカイの格好でこども園へ

【加藤相談員のプロフィール】

袖ケ浦東小学校の元教頭先生

現在、袖ケ浦公民館相談員としてどんぐりのデコレーション製作や鈴虫の生育などの講座のほか、楽しいお話会などを行っており、寿学級生達からの信頼が厚い。

また、地域貢献の一環として、地域の小学校、こども園等に毎年どんぐりブランコのプレゼントをプロデュースしている。

どんぐりブランコ作りに夢中なようす

どんぐりブランコ作りに夢中!

自主活動の製作作業中のようす

自主活動の製作作業中

【今回の訪問先】

(保育園)明徳そでにの保育園

(こども園)袖ケ浦こども園

(小学校)谷津小学校・袖ケ浦西小学校・袖ケ浦東小学校・秋津小学校

毎年希望する学校が増え、寿学級生達が活動中に作成しただけでは数が足りず、活動外の時間にも有志が公民館に集まり作業を継続し、配布する2000個を完成させました。

完成後、寿学級生有志、加藤相談員、公民館スタッフが12月14日から一週間かけて市内の保育園、こども園、小学校を小グループで訪れました。

12月14日に訪問した明徳そでにの保育園では、どんぐりブランコのプレゼントのお返しに、年長組の園児達から可愛いらしい歌声のプレゼントがありました。

サンタの格好で袖ケ浦こども園に登場した加藤相談員ら

サンタの格好で袖ケ浦こども園ヘ

15日にサンタクロースの格好で訪問した袖ケ浦こども園では、トナカイの格好をした加藤相談員のお話や、「赤鼻のトナカイ」、「あわてんぼうのサンタクロース」をギター演奏で歌った後、どんぐりブランコを一人一人に手渡し、子どもたちは嬉しそうにしっかりと受け取りました。

その後、子どもたちとの対話が始まり、「サンタさんはどうして赤い服を着ているの?」「サンタさんはどうして寒いところから来るの?」など、次々と手が挙がり質問が続きました。

訪問先の小学校の子どもたちが書いたお礼の手紙を読むのを寿学級のじいじ、ばあば達は毎年楽しみにしているそうです。寿学級長の中村さんは、「子どもたちの笑顔を見ると本当に元気なります。」と話していました。

高齢者の皆さんが自然の産物を生かし、楽しみながら作った物が子どもたちの夢を膨らませ、温かい交流が続く、素晴らしくも微笑ましい話題を今回、皆さまにお届けしました。

【取材・記事】広報まちかど特派員 佐藤 清志さん

「市民文化祭」コロナ終息を願い3年ぶりの開催 ~令和4年袖ケ浦地区市民文化祭~

オープニングの和太鼓そでっ鼓連

オープニングの和太鼓そでっ鼓連

コロナ禍で中止されていた袖ケ浦地区市民文化祭が3年ぶりに開催されました。10月14日~16日の3日間、会場となった袖ケ浦公民館では入場制限を設定の上、感染防止に配慮しながら来場した皆さんが各サークルの演技を楽しみました。

〇展示部門

1階研修・学習室では、寿学級や公民館講座の活動の写真が、2階工作室では「施無畏(せむい)の会」による仏像彫刻が展示されました。説明してくださった男性(84才)は、「22年くらい仏像彫刻を習っていますが、コロナ禍の期間も感染防止に配慮しながら活動を続け、文化祭に展示できたことは良かった」と述べていました。ペットの犬や猫を供養するための小型の仏像もあり、見学する市民の関心を引いていました。

また、廊下では「彩友会」による絵画や「アトリエ点」によるデッサン、サークル室では「絵手紙を始めよう会」による絵手紙が展示され、観客の目を楽しませていました。

絵画の展示会場

絵画の展示会場

わんこ地蔵・にゃんこ地蔵

わんこ地蔵・にゃんこ地蔵

ありがとうの花歌唱(手話で)

ありがとうの花歌唱(手話で)

〇実演部門

実演部門の幕開けとなる14日は、「男女コーラスカトレア会」のコーラスからスタートしました。

サークル講師(ピアノ演奏)の真鍋さんから、「コロナ禍の前は30人いたメンバーが、今年は10人に減ってしまいましたが、困難な時期だからこそ、市民の皆さんに元気な歌声を披露しようと、一生懸命頑張って練習をしました。メンバー10人全員が文化祭を楽しみにしていました」と紹介。イタリア語で歌う「帰れソレントへ」を始め、昭和歌謡メドレーでは梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」、皆川おさむの「黒ネコのタンゴ」など、5曲が熱唱されました。そのほかにも大正6年にできた「琵琶湖周航の歌」などの懐かしい歌の紹介や、「ありがとうの花」では手話の動作を見せ、練習の成果を披露しました。 最後に、歌詞の一部を「私の故郷は習志野なのよ」と変えて「おおブレネリ」を歌い、ふるさと習志野をアピールし、会場のアンコールにも応えて盛り上がりを見せました

色鮮やかな衣装のフラダンス

華やかな衣装のフラダンス

また、「プアマエオレフラ袖ケ浦」による華やかなコスチュームと華麗なダンスが魅力のフラダンスや、「健康太極拳」による太極拳、「はなの会」による日本舞踊などが披露されました。

2日目は、「大正琴の会」による大正琴、「ジャズダンストライ」によるジャズダンス、「面白い話し方の会」による落語、「L・M・S」によるジャズ演奏、「シャクヤクの会」による着付け等、盛りだくさんの実演が披露され市民を喜ばせました。

最終日は、「袖ケ浦拳友会」による空手の演武に続き、「習志野スイングソサエティ」によるジャズ演奏があり、「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユウ」、「オン・ザ・セーブ・ザ・ワールド」や「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」など、ジャズナンバーの響きを会場いっぱいに響かせました。司会者は、「第1、第3日曜日に練習を重ねてきました。興味がある方はどうぞご参加下さい」と語りかけました。

その後、「ウクレレハワイアンズ」と「習志野ウクレレクラブ」によるウクレレ演奏、そして「和太鼓そでっ鼓連」による太鼓演奏がありました。

ジャズ演奏を堪能

ジャズ演奏を堪能

客席の子どもと戯れるばか面踊りダンサー

客席の子どもと戯れるばか面踊りダンサー

和太鼓そでっ鼓連の演奏

和太鼓そでっ鼓連の演奏

司会者から、「コロナ禍で、医療関係者のメンバーなど練習に参加できない時期もありましたが、今日このように仲間と演奏するのは4年ぶりで、本当に幸せです。この度、新人の小学生(袖ケ浦東小)が加入してくれて嬉しいです。お母さんが演奏していたご縁で加入しました。皆さん、和太鼓を堪能して下さい」と、紹介がありました。演目は、習志野の南側の海を表現した「波」、「袖ケ浦囃子」、長年「和太鼓そでっ鼓連」を指導している鈴木淳一氏作曲の「走龍」のほか、「ばか面踊り」などの7曲。場内に響き渡る圧巻の演奏を堪能させてくれました。

そのほか、和室では、「R&N団」によるお話会が開催されました。

会場は入り口での検温と手指消毒が徹底され、受付で連絡先を記名するなど公民館スタッフと文化祭実行委員会の皆さんの協力で「密」になることなくスムーズに進行し、参加者が存分に楽しめた素晴らしい市民文化祭となりました。

 

【取材・記事】広報まちかど特派員 佐藤 清志さん

市民まつりで次世代国際交流

令和4年10月20日

10月9日日曜日、3年ぶりに開催された市民まつり「習志野きらっと2022」にて、習志野市国際交流協会がウクライナ支援活動を行いました。絵はがきとバッジの販売に加え、「wakaruta」というワークショップを開催。このワークショップは日本語の発音を外国の文字で書くことで、日本語を学ぶ人には補助教材として、日本人には自分たちが日頃使用している日本語について改めて考えてもらうというものです。その参加費も含めた利益は日本赤十字社を通してウクライナ支援に送られることになっています。

 

当日はウクライナから避難されてきた大学院生ユリヤさんも和装で参加。同世代である国際交流部会青年部門(NI-Youth)の学生さんたちとすぐに仲良くなり、日本語・英語・ウクライナ語を混ぜながら協力しあい、参加した習志野市の子どもたちにウクライナ語のキリル文字や挨拶などを教えてイベントを盛り上げてくれました。

浴衣を着てブースに立つユリヤさん

浴衣を着てブースに立つユリヤさん

ウクライナ文字で日本語を書いてもらうワークショップ
ウクライナ文字で日本語を書いてもらうワークショップ

子どもたちにウクライナ文字で日本語を書いてもらうワークショップを行うユリヤさんと金井さん。NI-Youthのメンバーが交代で絵はがきやバッジの販売も行いました。

来訪者のいない時間帯には、国連で活躍された会長の吉村和就氏から世界規模で学ぶ・働くということについて貴重なアドバイスを受け、休憩時間にはみんなで会場を回って、金魚すくいなどの日本独自の遊び、サンバ、踊り、演奏を楽しみました。

ユリヤさんは日本の着物文化や相撲などのファンだそうで、阿武松(おおのまつ)部屋力士・勇磨猛(ゆうまたける)さんが、快く写真撮影に応じてくださったことや、市内の和物作家さんから贈られた和紙で作られたアクセサリーなどにも感激していました。

ユリヤさんとNI-Youthの学生さんたちにとって、お祭りはボランティア・学び・遊びの全てが詰まった一日だったようです。

 

以下、参加された皆さんのコメントです。

 

ユリヤさん:

「このように大きなお祭りに参加でき、皆様にご親切にしていただいて、心より感謝しています。将来は日本とウクライナ両国で役立つ人になりたいと思っています。

故郷の母に、日本の方がこんなに親切にしてくださるから安心して、と今日の写真を送ります」

 

阿武松部屋力士・勇磨猛さん

「自分にできることで元気になっていただければ嬉しい」

 

国際交流部会青年部門(NI-Youth)金井さん:

「思ったよりも子供たちが興味を持ってくれたのが嬉しかったです。wakarutaというワークショップが、体験しやすいのにも関わらずコンセプトがしっかりしているのも参考になりました。

NI-Youthは国際交流協会国際交流部会の青年部です。

姉妹都市交流に関する活動をメインに、留学生や外国の方達と日本人の大学生や高校生で活動を行っています。

国際交流に興味がある方たちは気軽に連絡して下さい!」

 

習志野市国際交流協会は今年で発足から35周年を迎えます。次世代の活躍を見て、次の35年も明るいものであることを感じました。

吉村会長、阿武松部屋力士の勇磨猛さん、ユリヤさんを囲んで記念撮影をするNI-Youthとボランティアの皆さん

吉村会長、阿武松部屋力士の勇磨猛さん、ユリヤさんを囲んで記念撮影をするNI-Youthとボランティアの皆さん

※未成年の方のお写真は加工させていただいております。

 

◾️習志野市国際交流協会

http://www.nia08.com

住所:習志野市津田沼 5-12-12 サンロード津田沼6階

電話:047-452-2650

Email:nia@jcom.zaq.ne.jp

【取材・写真】広報まちかど特派員 平野 だいさん

9月11日に総合防災訓練が実施されました!

令和4年10月6日

「知っている」と「できる」は違う!!を標語に9月11日(日曜日)に習志野市の総合防災訓練が実施されました。

 

訓練では、午前9時にM7.3の地震が発生し、習志野市では震度6強を観測したと想定。STEP1「市民初動訓練」→STEP2「避難所運営訓練」→STEP3「個別課目訓練」の三つのSTEPに沿って、市内15の小学校および実籾高校で実施されました。

 

STEP1「市民初動訓練」

地震発生時には自宅等で命を守る3つの安全行動《まず低く・頭を守り・動かない》の“シェイクアウト訓練”を行った後、電気ブレーカーを落とすなど火災を防ぐための「火災予防措置」、最後に町会や自治会単位で事前に決められた方法で「安否確認」を行いました。

 

ある町内会では、事前に総合防災訓練の案内を各戸へ流し、さらに町内会グループメールで訓練参加を呼びかけ。当日は自主防災組織の方々が手分けして2名一組で各戸を訪問し、インターフォン越しに安否を確認、住民の方も的確に対応されていました。

 

STEP2の「避難所運営訓練」

初動訓練後は最寄りの会場、もしくは町会や自治会が事前に取り決めた場所に集合です。

今回私は大久保小学校に出向き、訓練の模様を取材させていただきました。

自衛隊が炊き出しを行う様子

校門をくぐり真っ先に目に飛び込んだのは、校庭に張られた大きなテントと大きなトラック!

テントの下では、陸上自衛隊 第1空挺団の方々が炊き出しの準備をされているところで、美味しそうな湯気が上がっていました。

自衛隊員がカレー作りをする様子

メニューは誰もが大好きなカレーライス!市が提供した食材を使って早朝から準備をされていたとのこと。

STEP3「個別課目訓練」

体育館の入口で受付をする様子

避難所である体育館へ進むと、入り口前に「事前受付」が設けられていて、検温と手指消毒を済ませた方から順に使い捨て手袋と靴入れのレジ袋を受け取っていました。“今年は感染症対策を重点的に!”のとおり、入り口での感染対策が徹底されていました。

いよいよ体育館に入ると、「総合受付」で名簿に記入し、訓練開始です。

市の職員による訓練内容の説明後、避難所運営委員長を選任。大久保小学校会場では、防災資機材訓練の後、個別課目訓練として1.応急救護訓練2.応急手当訓練3.炊き出し訓練の三つを実施しました。

<防災資機材使用訓練>

まずは、避難場所内でソーシャルディスタンスを保つためのパーテーションと、簡易ベッドの組み立ての訓練から始まりました。

段ボールを組み立てて作るベット
段ボールベットに寝そべっている様子
段ボールでパーテーションを作る様子

(1)段ボールベッドの組み立てチーム、(2)段ボールのパーテーションの組み立てチーム、(3)ワンタッチパーテーションと簡易ベッドの組み立てチームの3チームに分かれ、参加者は任意にそれぞれのチームに参加。

 

段ボールベッドチームは、説明書を見ながらバラバラの部材を組み立て、試行錯誤の末、ようやく完成。出来上がったベッドに横たわったり座ったりしながら強度を確かめていました。

段ボールパーテーションチームも同様に説明書を見ながら組み立てていましたが、サイズが大きいため、皆さんで協力しながら作業を進めていました。

完成したワンタッチパーテーション
簡易ベットを協力して組み立てる参加者の様子

ワンタッチパーテーションは、袋から出すだけで一人でも簡単に開けられるので大変便利で、しかも軽量で収納場所を取らず、一番実用的に思えました。

また、軽量折りたたみベッドも比較的簡単に組み立てられ、パーテーション内の床に断熱シートを敷き、折りたたみベッドを置けば、コスト面を考慮しなければ最も快適な空間が維持出来ます。

 

<応急救護訓練および応急手当訓練>

「応急救急訓練」では心肺蘇生法とAEDの使い方の講習、「応急手当訓練」では担架と三角巾の使い方の講習と大きく2組に分かれ、消防隊員より交互に講習を受けました。

AEDの使い方を説明している様子
実際にAEDを使って訓練をする様子

「大震災時に公助は機能しなくなるので、地域で助け合う共助は極めて重要で、過去の震災でも被災者を救ったのは共助の力。」と消防隊員。共助がいかに重要であるかを述べられていました。

“担架”では、進行方向に足を向け、頭は後ろになるように乗せ、顔を見ながら運ぶこと。そして“三角巾”はたたみ方でさまざまな応急措置が出来ることを学びました。

三角巾を使って講習をしている様子
三角巾を腕に巻き付けて使い方を教えている様子

“心肺蘇生法”では、まず消防隊員が“胸骨圧迫”のやり方を示し、希望者数人が訓練用人形を使って実践。その後同じ人形を使ってAEDの使い方を学びました。

消防隊員のお話では、習志野市の令和2年度の普通救命講習の受講者数は千葉県1位とのこと。理由としては小学校5年生位から中学校・高校まで毎年繰り返し講習を受けるからだそうです。

どうりで!中学生位の青年が手慣れた様子で胸骨圧迫を行っていて、頼もしい人材が育っていると感じました。

自衛隊員が作ったカレーが市民に配られる様子

<炊き出し訓練>

最後の「炊き出し訓練」では、自衛隊の方々が調理されたカレーライスを有志の女性の皆さんが使い捨て容器に盛り付けし、受け取った参加者は、「炊き出しのカレーってこんなに美味しいものなの!」と、感心しながら召し上がっていました。

 

これをもって総合防災訓練が完了し、解散となりました。

今回大久保小学校には188名が参加されました。これは予想以上の参加者だったそうです。

間近に迫る大震災に対する備えが必要と感じる方が増えていることの証かも知れませんね。

 

しかし、いざ震災が発生した場合、「避難場所の体育館にパーテーションの間仕切りをすると何名位収容できるのか?」「備蓄の簡易ベッドは足りるのか?」「避難所運営委員会の運営は機能するのか?」「トイレの問題は?」「夏場の暑さ対策(訓練日は比較的涼しかったですが)や、寒さ対策、炊き出しの用品・材料の調達など、実際に災害が発生したらこれらは機能するのか?」「自衛隊は派遣されるの?」…などなど、心配が尽きないのが率直な気持ちでした。

 

今回は、総合防災訓練でしたが、各地域での自主防災訓練の重要性が高まれば良いですね。

そして、「備えあれば憂いなし」のとおり、防災訓練を繰り返すことで「いざ!」というときに混乱無く対応出来るのではと思いました。

 

【取材・写真】広報まちかど特派員 酒井 正廣さん

中学校ピロティに さわやかな音楽響く 3年ぶりの敬老会

敬老会の様子

敬老の日の9月19日、第五中学校体育館1階ピロティで津田沼北部連合町会主催の敬老会が催され、地域の高齢者などおよそ100人がミニコンサートなどを楽しみました。

来賓挨拶後、まず藤田弘子さんのピアノ伴奏で習志野高校吹奏楽部出身のフルート奏者、中嶋香織さんが「アルルの女」などを演奏、続いてソプラノ歌手、富永麻弥子さんが「サンタルチア」などを独唱。

 

素晴らしい演奏に、一曲ごとに大きな拍手が沸き起こりました。

フルート演奏の様子
ソプラノ独唱の様子
三人演奏の様子

最後に3人で秋の童謡をメドレーで演奏。

聞きなれた曲に、歌を口ずさむ高齢者の姿も見られました。

その後、習志野市転倒予防体操推進員の原田和子さん、佐藤縫子さん、岡田悦子さんの指導のもと、健康体操を行って会は終了しました。

 

津田沼北部連合町会主催の敬老会は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となりました。

参加者からは、「3年ぶりの敬老会を楽しみにしていました。文化ホールなどで聴くコンサートと違ってステージが近く、一体感が味わえてとてもよかったです」「フルートの演奏が始まった瞬間、蒸し暑かった会場にさわやかな風が吹いたようでした」といった声が聞かれました。

 

会場となった第五中学校の生徒との交流も見られました。

会場設営では、体育館で練習中だった女子バレー部の生徒が重たい椅子の運搬で大活躍。高齢スタッフは感謝の言葉をかけていました。

 

また、吹奏楽部の生徒が練習の合間に演奏を鑑賞。生徒たちは憧れの習志野高校の卒業生の演奏に目を輝かせていました。

 

■ピアノの藤田弘子さん

「とても楽しかったです。地域の方と学校とが協力して開催されたコンサートに関わらせていただき、うれしかったです。また気軽に声をかけてください。」

 

■津田沼北部連合町会会長の鷲見高志さん

「敬老会は3年ぶりの開催となりました。また、五中のピロティでミニコンサートを行う形式は初めてでした。思った以上に大勢の方が来てくださって、皆さんに喜んでいただけてよかったです。来年もまた開催したいです。」

パンフレット
パンフレット

【取材・写真】広報まちかど特派員 山下 雅子さん

「ななしのこども食堂」でボランティアに参加しませんか?

令和4年10月3日

「食や居場所の提供を通じて、子どもや子どもに関わるみんなが笑顔になれたら…」

 

そんな願いから、ななしのプレーパークを運営するボランティアスタッフ【囲む】の有志が立ち上げたのが、「ななしのこども食堂」です。

 

8月27日に開催された第1回ななしのこども食堂メニューは、みんなが大好きなカレーライス!

約30食が提供され、ワイワイ大人と子どもみんなで食事をしたあとは、ゲームで遊んだり、勉強したりと、それぞれの時間を楽しんだそうです。

(※当日の様子は、ななしのプレーパークのInstagram @nanashino_playparkよりご覧いただけます。)

 

そして9月10日、今後ななしのこども食堂を定期開催していくための話し合いがプラッツならしのにて座談会形式で行われ、主催者以外にも、大学生から子育て真っ最中の方、さらには定年を迎えた方まで幅広い世代が集まりました。

こども食堂について話し合いをしているようす
こども食堂について話し合いをしているようす2

冒頭では、企画運営メンバーが中心となって、

・第一回こども食堂の報告

・「こども食堂とはなんぞや?」など基本的なレクチャー

・今後の定期開催をめざしての準備や課題

などを、参加者と共有しました。

 

こども食堂に関わりたいと思ったきっかけは、人それぞれ。

 

「子どもと関わることが大好き。童心に返り、ホッとする」

「小さな子どもを抱えた転勤で、孤独のつらさを味わった。気軽につながりを持てる場所をつくりたい」

「定年を迎え、自分の子どもも独立。コロナ禍などで大変な子どもや子育て世代に、我々世代のサポートが少しでも役に立てれば」

「親でも教師でもない大人と関わったり、家や学校以外でホッとできる居場所があることも、人生経験において大切では」

「学童保育に通っている子たちは、働いている親に負担をかけたくないから家ではしっかりしていたいと思いがち。ほかに甘えられる大人が必要だった。そんな子たちの心のよりどころになる場所が必要」

など、さまざまな熱い思いが語られました。

そして次回以降の開催にあたり、スタッフの役割も、調理、遊び、学び、ネットワークなど、お互いに得意なことやできることを持ち寄って分担していこうと、体制づくりについて話し合いました。

 

ななしのこども食堂 代表 飯田浩司さん

「こども食堂に興味関心がある方は、やさしさを持っている。そんな人たちが集まって、少しずつサポートの輪を広げ、それぞれができることをしていけたら嬉しいですね。今後の定期開催に向けては、場所の確保や食材の調達など各方面への協力支援を仰ぎつつ、何よりも有志の協力メンバーを広く募集していきたいです」

 

ななしのこども食堂は、産声をあげたばかり。

興味があれば、誰でもボランティアメンバーとなれるそうです。

地域の皆さまも、子どもたちが集える居場所づくりに参加してみませんか?

 

そして…次回のこども食堂開催日が決まりました!

⇒11月19日(土曜日) プラッツ習志野南館 調理室

 

ななしのこども食堂のボランティア募集のチラシ

こども食堂へのボランティア参加、サポートのご希望などご興味がある方は、お気軽に @nanashino_playparkまでお問い合わせください。

 

 

【取材・写真】ヤマダ ヒロコさん

市内16校の児童が大活躍!「子どもの安全放送」

令和4年9月29日

♪ソーソラソソソミドドレミレー♪

「ゆうやけこやけ」のメロディーとともに夕刻流れてくる防災無線放送をご存知ですか?

実は5月から習志野市内の小学生が、この放送のアナウンスを担当しています。

 

「こちらは習志野市役所です。もうすぐ5時になります。

子どもたちは、暗くなるまえに、気をつけておうちに帰りましょう。

地域の皆さん、いつも私たちのために見守りをしてくださり、ありがとうございます。

担当は、◯◯小学校でした。」

 

子どもたちに帰宅を促し、地域住民の見守りへの感謝を伝える「子どもの安全放送」は、「児童自身の呼びかけによって、子どもたちにも地域の皆さまにも、防犯・安全に対する意識を高めてもらえたら」という習志野市教育委員会の発案で始まりました。

 

学校教育課の担当者によると、帰宅の呼びかけだけでなく、児童から地域住民への感謝を伝えるメッセージを盛り込むことで、「昨今では希薄になりがちな世代間のきずなを深められれば」。

さらに、最後に担当の小学校名まで入れることで「今回は自分たちの学校のアナウンスだ!」と、当事者意識を持ってもらえるのではと言います。

 

記者が取材した9月20日にアナウンスを担当したのは、谷津小学校で安全委員会の委員長を務める、6年生の山口鴻陽(こうよう)さん。

習志野市役所危機管理課にあるナレーションブースにて、「聞き取りやすいように、元気よく、ゆっくりと」というアドバイスを真剣に聞きながら、アナウンスの収録に臨んでいました。

 

市内16校の全小学校が参加し、1校あたり10日間流れる「子どもの安全放送」は、10月末まで試行期間として実施しているとのこと。

この機会に、ぜひじっくり耳を傾けてはいかがでしょうか。

山口さんの写真

「マイクを通すと、自分の声じゃないみたい」と言う山口さん。

本格的な放送設備に囲まれ「緊張しながらも、ちゃんとできたので安心しました」。

教えを受ける山口さん

原稿を見ながら「フレーズの間は2拍おいて…」と、竹山さんからアドバイスを受ける。

学校教育課 坂井さんの写真

「責任を持ってひとつの役割を担う、子どもの活躍の場づくりとしても意識しています」(学校教育課・坂井祐介さん)

 

危機管理課 竹山さんの写真

「アナウンスの体験をきっかけに、住んでいる習志野市への興味を持ってくれたら嬉しいですね」(危機管理課・竹山真己人さん)

【取材・写真】広報まちかど特派員 ヤマダヒロコさん

この記事に関するお問い合わせ先

このページは広報課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
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