令和2年9月掲載分

更新日:2022年09月29日

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振り向けば“秋”そこまで…逝く夏惜しんで「実籾・ほたる野の自然」を訪ねる

 猛暑の中にも…ほんのり“秋色”

 暦の上では「立秋」も過ぎ、“暑さも峠”と言われる、二十四節季のひとつ「処暑」の8月23日夕刻。市内西方上空で急速に発達した雷雲からは“夏の終焉”を告げるが如く、秒単位で雷光と落雷音が深夜まで轟いた。

上空に巨大雷雨が発生している写真
空の色が青色や紫色になり、雷光が走っている写真

 局地的ゲリラ雷雨の一夜が明けた24日早朝。古代習志野の“里山風情”を現代(いま)に伝える実籾2丁目の自然保護地区「ほたる野」で逝く夏・来る秋“季の移ろい”探して、カメラ片手に日がな一日、ぶらり散歩。

 「ようこそ!」と持て成しくれたのは、紺碧の空を舞台に刻一刻、変幻自在に形を変え、見飽きること無き「雄大な夏雲の競演」だ。

 局地的ゲリラ雷雨の一夜が明けた24日早朝。古代習志野の“里山風情”を現代いまに伝える実籾2丁目の自然保護地区「ほたる野」で逝く夏・来る秋“季の移ろい”探して、カメラ片手に日がな一日、ぶらり散歩。

 「ようこそ!」と持て成しくれたのは、紺碧の空を舞台に刻一刻、変幻自在に形を変え、見飽きること無き「雄大な夏雲の競演」だ。

日差し差し込む青空と雲の空の写真
青い空と白いたくさんの雲、遠くに見える木々と原っぱの写真

 林道で人生初の“汗をかく植物”?に遭遇、吃驚びっくり仰天ぎょうてん!「木香薔薇(モッコウバラ)」の葉から噴き出す玉の汗?実はこれ、知れば「花外蜜腺から出る樹蜜の一種」なのだとか…。

木香薔薇の茎の間から眩しい太陽の光が入り、葉の先に丸い球のような雫がついて見える写真

 多種多様の生き物が共生し、別名“習志野の大自然”とも呼ばれる「ほたる野」。

 御気の毒…早くも“夏バテ気味”?の「大輪のヒマワリ」横目に農道を行けば、薄桃色のコスモスより一足早く開花する「黄花(キバナ)コスモス」、イネ科の雑草「セイバンモロコシ」や「モミジ」他、早くも色付き始めた樹々にひと時、”秋そこまで“を想う。

大輪のヒマワリの抽象絵画
花の色が黄色やオレンジのキバナコスモスの写真
爽やかな晴天のなか、長い穂を付けたセイバンモロコシを下から写した写真
葉っぱが鮮やかな黄色や赤色に染まったモミジの木を写した写真

 黄金色に実った稲穂が首(こうべ)を垂れる広大な稲田の葉陰では、「イナゴ」「シオカラトンボ」等“ 田圃(たんぼ)の夏虫”が涼し気に“避暑”?を楽しむ姿も…。 田圃 (たんぼ)の夏虫”が涼し気に“避暑”?を楽しむ姿も…。

たわわに実った黄金色の稲穂を写した写真
緑色の葉に止まっているイナゴの写真
稲穂にとまっているシオカラトンボの写真

 田圃の傍らに咲くピンク色の芙蓉フヨウの花に留まる“夏蝉の代表”「アブラゼミ」や“蝉せみ時雨しぐれ”降りしきる雑木林で見かけた「ヒグラシ(秋蝉)」。

赤い花の密を吸うアブラゼミの写真
雑木林の中にいるヒグラシが黒い影のように写っている写真

 樹々の幹に点々と残る「セミの抜け殻」に季節の移ろいを感じつつ、草むらから聞こえる涼やかな虫の音を耳に詠んだ一句!

 「コロコロとコロナ追い遣る虫の声」。

葉っぱや枝にセミの抜け殻がある写真

 「秋」はまた、時として市井しせいの凡人を“芸術家”や“食の達人”に変身させたりもする。例えば…帰路、乾いた喉を潤そうと立ち寄った「水飲み場」の蛇口から吹き上がった水柱は“空飛ぶクラゲ”を彷彿とさせ、カラフルな輝き放つ黄金コガネ虫ムシを“彫金アート”に見立て、木漏れ日浴びる樹葉の陰影で描く“抽象絵画”も然り。

遠くには青空に白い雲、吹きあがった水柱が空飛ぶクラゲのように見える写真
カラフルな輝き放つコガネムシを下から拡大した抽象絵画
青々とした葉が重なり黄緑色の葉の葉脈が見える木漏れ日浴びる抽象絵画

 家々の庭先で、「食の秋」を代表する「柿や栗」がたわわに実る光景に、去り行く“夏の後ろ姿”を見た気がした。この日、家路を急ぐ道すがら、“俳人”気取って再び一句!

 「夏逝きて 柿・栗・稲穂 そろり秋」

青々した柿が枝の先に3個なっている写真
枝の先に実る、緑色のイガのついた栗の写真

取材・写真

広報まちかど特派員 坂田薫さん

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