平成25年9月掲載分

更新日:2022年09月29日

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習志野の宵に風の盆

2013年9月25日

 風の盆といえば、秋の訪れを告げる「越中八尾(やつお)のおわら風の盆」。9月7日、津田沼一丁目公園で「習志野物語〜竹灯籠と舞の夕べ〜」が開催され、習志野の越中おわら節同好会の人たちが見事な舞を披露しました。

舞台の上で着物を着た4名の女性が横一列に並んで歩いている写真

華麗な着物ショー

 このまちおこしのイベントは、津田沼一丁目商店会や習志野市まちづくり観光推進協議会などが中心となって企画。会場となった公園内には竹宵の会によって沢山の竹灯籠が準備されていました。
 午後5時に主催者側の挨拶の後、熱気あふれる和太鼓と尺八の息の合った合奏、ハクビ京都きもの学院の人たちによる華麗な着物ショー、湖口結子さんによる秋にちなんだ歌などが次々と披露されました。

竹灯籠の光が暗闇の中で照らされている写真

暗闇に浮かび上がる竹灯籠の舞姿

 日没時刻が過ぎ、辺りが少し薄暗くなり始める頃に宮本市長などの来賓挨拶があり、続いて行われたのが竹灯籠の点火式。竹筒の中のローソクに次々と灯りが点されると、イベントに相応しい幻想的な雰囲気が醸し出されました。

 特設ステージでは、「小山貢琳(おやまこうりん)と貢琳会(こうりんかい)」による津軽三味線の歯切れの良い合奏が鳴り響き、これを聞きつけ商店街の買い物帰りの客たちが足を止め聞き入る一幕も。

 午後7時を回りすっかり夕闇に包まれる頃、この日のメインイベントである「おわら風の盆」の説明がありました。
 「おわら風の盆」とは、富山県の八尾(やつお)地域に300年以上前から伝わり、毎年9月1日から3日にかけて行われる郷土芸能の唄と踊りで、習志野市では袖ケ浦公民館を中心に活動する「越中おわら節同好会」がその踊りを伝承し、保存に努めてくれています。
 三味線、胡弓(こきゅう)、太鼓によって奏でられる「おわら節」の哀調を帯びた旋律と、情緒豊かで気品のある踊りは、見る人・聴く人の心を魅了して止みません。この日、地方(じかた)と呼ばれる楽器の演奏者や唄い手は、残念ながらいませんでしたが、踊り手が身にまとう揃いの法被(はっぴ)や浴衣の衣装、編み笠などは本場と全く同じもの。1年間の練習の成果を遺憾なく発揮し、艶やかで優雅な女踊りや勇壮な男踊りを披露し、会場を訪れた大勢の観客に感銘を与えてくれました。
 この見事な踊りに感動した観客の中には、呼びかけに応じて飛び入りで踊りの列に加わる人もおり、踊り手も観客も一体となって余韻に浸っていました。
 「習志野物語」と名付けられたこのイベントが今後ますます盛り上がり、習志野に秋を告げる新しい風物詩になることでしょう。

編み笠を被り浴衣を着た女性たちが踊りを披露している写真

艶やかで優雅な女踊り

編み笠を被り法被を着た男性たちが足をあげ男踊りを披露している写真

力強く勇壮な男踊り

問合せ

津田沼一丁目商店会

電話

047-472-8355

取材

広報まちかど特派員/酒井 丈夫さん

里山の秋を感じてまち歩き

2013年9月20日

 9月に入りまだまだ残暑は続きますが、朝夕の涼しい風と青空は、酷暑としか表現できない今年の夏を忘れさせてくれそうです。
 9月8日秋晴れとはなりませんでしたが、ならしのコンシェルジュ研究会の主催で、習志野市唯一の自然保護地区でもある実籾自然保護地区のまち歩き「里山の秋 時田さんちのパン&ベルギーチョコ」が開催されました。

 まずは、実籾では古くからお店を営んでいる「時田商店」へ。今年90歳になる知子さんから実籾の昔のお話を伺ったり、お嫁さんの作るパンを購入したりしました。次に、すぐ近くにある錦鯉の養殖場「アネット錦鯉倶楽部」へ向かい、稚魚から大きく成長した鯉の様子を見学したり、餌付けをさせて頂きました。そして、稲刈り風景を眺めたり、稲穂輝く田んぼのあぜ道を散策しながら「しょいか〜ご習志野店」へ。ここでは、店長さんからにんじんジュースの差し入れやお勧めの商品をおみやげに、おのおのが朝採れたての新鮮な野菜などを購入しました。

養殖場のいけすに放たれた錦鯉を見学に来ている方々の写真

大きな錦鯉がいっぱい

稲穂が青々と輝く田んぼのあぜ道を散策している写真

豊かな自然の恵みとふれあいました

白い包み紙の上にある習志野ホットドックの写真

オリジナルホットドック「習志野HOT独狗」

 その後、実籾本郷地区の家並を散策したのち、実籾本郷公園内「旧鴇田家住宅」の庭園を一巡りし、京成線の電車から眺められるベルギーチョコの店へと進めます。ここでは、オーナーからベルギーチョコのお話を聞いたり、習志野市が日本のソーセージ製造発祥の地であることから考案されたオリジナルホットドック「習志野HOT独狗」をごちそうになったりと、参加者同士のコミュニケーションもよろしく自然の残る実籾を満喫する半日でした。

問合せ

ならしのコンシェルジュ研究会

電話

080(6890)3141

取材

広報まちかど特派員/佐藤 佐知子さん

ちびっ子大活躍!軽快にサクッ!サクッ!「親子稲刈り大会」

2013年9月12日

多くの親子連れが稲刈りに参加している写真

多くの親子連れが参加

 爽やかな秋晴れとなった9月7日は「大気が冷やされ草花に朝露が宿る頃」といわれる、暦の上で「白露(はくろ)」。
 文字通り頬を撫でる風も心なしかひんやり感じたこの日、実籾本郷公園に隣接する市内唯一の”穀倉地帯”「ほたる野」の田んぼで「ほたる野を守るNORAの会」(鈴木正義会長)主催の「親子稲刈り体験会」が開かれた。
 日頃、あまり「米作り」には馴染みの無い現代の親子に春先の田植えから秋の刈り入れ、年末の収穫祭(餅つき)まで、”お米の一生”を知ってもらおうと同会が始めた「食育行事」のひとつで、今年で22年目。

手に軍手を着用し稲刈りをしている子どもたちの写真

稲刈りに奮闘する子どもたち

 当日朝、市内及び近隣からやって来た約200人の親子やグループはまだまだ強い日差しの下、NORA会員らの指導で、慣れぬ「稲刈り鎌」を片手に”秋の実り”の収穫を楽しんだ。
 黄金色の稲穂が風に波打つ田んぼに最初こわごわ分け入った”ちびっ子”らも、慣れるに従いサクッ!サクッ!と軽快な鎌の音を響かせ、穂波の間から刈り取った稲を両手一杯に掲げ「取ったどお~!」とおどける子の周囲には笑いの渦が…。

黄金色の稲穂が実り垂れているアップの写真

黄金色の稲穂が、収穫の時を待つ

 午後、額に汗を流しながらも無事「稲刈り」を終えた参加者らは、晩秋に再び「ほたる野」で開催される「収穫祭・餅つき大会」を早くも待ちわびている様子。

問合せ

ほたる野を守るNORAの会/鈴木会長

電話

090(2900)3414

取材

平成24年度広報まちかど特派員/坂田薫さん

「習志野きらっと2013」が盛大に開催

2013年9月6日

 習志野市民の夏の祭典、「習志野きらっと」が、今年で20回目を迎え、これまで以上に盛大に行われました。市民まつり会場となった市役所前グラウンド(旧習志野高校跡地)には、特設のイベントステージのほか沢山のテントが設置され、8月25日(日曜)の当日は早朝から大勢の関係者が集まって準備に余念がありませんでした。

習志野きらっと祭りにてねじり鉢巻きに法被を着た小学生がよさこいソーランを踊っている写真

元気はつらつ、小学生のよさこいソーラン

 朝9時の「オープニングセレモニー」の時はあいにくの小雨でしたが、宮本市長(名誉会長)の「気持ちで雨を吹き飛ばそう」の言葉に元気付けられました。
式典に続いてイベントステージでは、市内の小学校の楽器演奏や「よさこいソーラン」、各種ダンスチームによる華麗なダンスなどが次々と披露され、「アンパンマン」のキャラクターショーが始まると大勢の家族連れで賑わっていました。

 一方、イベントステージを取り囲むようにグルメコーナーや20周年記念コーナーなどのテントが立ち並び、特に習志野青年会議所の若者たちが中心となりドイツ直伝の味を復活させた「ならしのソーセージ」の試食コーナーは大人気で、先着の1,000人に熱々のソーセージが振舞われていました。
 この他、子ども広場では、力士と腕相撲をしたり、剣道の模範演技、大道芸など、家族中で楽しめる盛りだくさんの催しが行われ、市を挙げてのお祭り気分で会場内は熱気に包まれました。

テントが並ぶ一角の特製のならしのソーセージのお店に来場者が訪れている写真

大行列の特製のならしのソーセージ

現役力士と男性が腕相撲の対決をしている写真

現役力士と腕相撲の対決

お揃いの衣装を身に纏いそれぞれの楽器を演奏している写真

いよいよパレードがスタート

 そして、午後3時から習志野きらっと最大の見せ場であるパレードがスタート。この日参加したのは91団体、5,333人と過去最大となり、交通規制された千葉銀行津田沼支店前から市民まつり会場までの市役所通りを、オープニングパレード、山車・御輿パレード、20回記念パレード、子どもサンバパレード、きらおどりパレード、きらっとサンバパレード、うちわをクルクル回しながら踊るならしの音頭パレードなどが、それぞれのコスチュームで5時間にわたって見事な踊りを披露し、沿道の見物客を楽しませてくれました。これらのパレードの人たちが会場に戻っても大きな輪を作って踊り続け、最後に行われた「きらおどり表彰式」では、大賞を受賞した「藤崎連合町会チーム」に大きな拍手が送られました。

神輿を高く上にあげている白い法被を着た男性たちの写真

威勢良く山車・御輿が練り歩く

祭りのステージに各チーム代表が踊りを披露している写真

各チーム代表がステージに上がってきらおどり

 全ての行事が終わったのは午後9時、朝の雨が嘘のように夜空には星も見え、最後まで余韻を楽しんでいた大勢の市民は、すっかり満足した様子でそれぞれの家路につきました。

問合せ

市民まつり実行委員会事務局

電話

047(453)9289

取材

広報まちかど特派員/酒井 丈夫さん

谷津干潟に感動のウエーブ

2013年9月4日

沢山の黄色いハンカチが連なる紐を柵に取り付けようとしている写真

大勢のボランティアの手によるハンカチの取り付け

 ラムサール条約登録20周年の記念式典は去る6月1日に開催されましたが、記念行事の第2弾として、8月24日に「8.24愛で包もう谷津干潟」が行われました。1周約3.5キロメートルの谷津干潟を、愛と感謝の気持ちを託した黄色いハンカチと大勢の参加者で取り囲み、感動のウエーブを起こそうという壮大なイベントです。
 谷津干潟への市民の思いを込めたメッセージや絵が描き込まれた黄色いハンカチは、当初予想の13,000枚を大幅に超えて約17,000枚が集まり、大勢のボランティアの手により干潟を取り囲むように周囲の柵に取り付けられました。

第一中学校吹奏楽部の方が演奏を披露している写真

第一中学校吹奏楽部による見事な演奏

 当日は、午前10時30分に谷津干潟自然観察センター前広場で谷津干潟ジュニアレンジャーの子どもたちによる開会宣言が行われた後、館内で習志野第一中学校吹奏楽部等による元気はつらつとした演奏や魚のさばき方教室、水の大切さを考えさせる講演会などが行われました。また、センター前広場ではピザやかき氷などを売る模擬店が立ち、若者たちによるパフォーマンスなどが次々と披露され会場の雰囲気を盛り上げていました。

柵に設置されている黄色いハンカチの横で子どもが手を上にあげている写真

ウエーブに歓声を上げる子どもたち

 午後4時、この日のメインイベントである「愛で包もう谷津干潟」のスタートセレモニーが行われ、主催者代表である宮本市長の挨拶とスタート宣言を合図に、約800人のウエーブ参加者が、それぞれ黄色いハンカチを手にして干潟を取り囲む遊歩道に移動を開始しました。
 午後5時過ぎ、ようやく取り囲みが完成したセンターの屋上で、黄色の大きな旗が振られたのを合図に、感動のウエーブが干潟の周囲を走りました。その時、子どもたちの歓声が響き、最後に全員による「谷津干潟ありがとう!」の感謝の叫びが干潟を包みました。

広場に手作りキャンドルと竹灯りで周りを照らしている写真

幻想的なキャンドルと竹灯り

 興奮覚めやらぬままセンターに戻り、グランドフィナーレとしてそでっ鼓連による勇壮な太鼓の演奏や、竹宵の会によるキャンドルナイトの幻想的な灯りを楽しみました。いつの間にか干潟はすっかり夕闇に包まれ、長かった感動の一日が終わりました。

問合せ

谷津干潟の日事業実行委員会事務局

電話

047(454)8416

取材

広報まちかど特派員/酒井 丈夫さん

この記事に関するお問い合わせ先

このページは広報課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎3階
電話:047-453-9220 ファックス:047-453-9313
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