谷津干潟がラムサール条約登録25周年を迎えました!!

更新日:2022年09月29日

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ラムサール条約登録25周年

 谷津干潟は、かつて東京湾の奥部に存在した前浜干潟の一部で、1970年代に周囲の埋め立てが進む中、地元の保全活動により現在のかたちが残されました。周囲をコンクリート壁で囲まれ、周辺には住宅地や商工業地が広がっており、両端にある2本の河川によって東京湾と繋がっております。

 谷津干潟は、1993年(平成5年)6月10日に、「干潟」として国内で初めてラムサール条約登録湿地となりました。これまでたくさんの方々に大切にされ、本年、ラムサール条約登録25周年を迎えました。

四方はコンクリート壁で囲われた長方形の形で、干潟の上に道路が通っている谷津干潟の航空写真

谷津干潟の全景写真

谷津干潟の歴史

 谷津干潟にはたくさんの歴史が詰まっています。
 ここでは、その歴史の一部を紹介します。

入浜式塩田・谷津遊園地

カーブのあるレールがあるジェットコースターのアトラクションが設置されている谷津遊園地の白黒写真

谷津遊園地

 谷津干潟では1911年(明治44年)頃まで、遠浅の砂浜を利用して入浜式塩田による製塩が行われていました。
 しかし、度重なる暴風雨により廃業、跡地は谷津遊園地として整備されました。

 谷津遊園地は、動物園・バラ園・遊園地などから構成され、レクリエーション施設として1982年(昭和57年)に閉園するまで多くの方に親しまれていました。

谷津干潟の保全活動

 1971年(昭和46年)頃から谷津干潟周辺の海域が埋め立てられ、これらの工事及び計画に対し、市民団体による保護運動が開始されました。
 保護運動や干潟の保全活動により埋め立ては中止され、谷津干潟は都市の中にある貴重な自然財産として残されることとなりました。

埋め立てられた場所で市民団体の方々が、袋にゴミのようなものを集め作業をしている様子の白黒写真

保全活動の様子1

市民団体の方が埋め立てられた、ぬかるんだ場所で、丸太のようなものを1か所に集めている保全活動の様子の白黒写真

保全活動の様子2

ラムサール条約登録

釧路会議の会場の舞台で、登録の受賞を受けている様子の写真

ラムサール条約第5回締約国会議(釧路会議)

 1988年(昭和63年)には、当時の環境庁(現在環境省)が谷津干潟を国設鳥獣保護区に指定、また、一部を特別保護地区に指定しました。
 その後、1993年(平成5年)のラムサール条約第5回締約国会議(釧路会議)において、谷津干潟はラムサール条約登録湿地となり、干潟としては国内で初めての登録となりました。

谷津干潟自然観察センター設立

鳥をかたどったオブジェのある谷津干潟自然観察センター正門前の写真

谷津干潟自然観察センター

 谷津干潟がラムサール条約登録湿地となった翌年の1994年(平成6年)に、野鳥の観察や環境学習を行うための施設として谷津干潟自然観察センターがオープンしました。

 谷津干潟を一望できる観察フロアやビデオ上映などを行うレクチャールームがあり、レンジャー(観察センター職員)やボランティアが来館者の観察案内を行っています。

ブリスベン市との湿地交流

 1998年(平成10年)には、オーストラリア連邦クイーンズランド州ブリスベン市との湿地交流が始まりました。

 ブリスベン市には、谷津干潟と同じく、ラムサール条約登録湿地の「ブーンドル湿地」があります。

 湿地交流では情報共有や環境学習の支援だけでなく、隔年において市民訪問団が現地を訪問しています。どちらも渡り鳥にとって重要な湿地であり、この交流を通してお互いの湿地の保全に努めています。

湿った陸地や水位の低い低地が遠くまで広がっているブーンドル湿地の写真

ブーンドル湿地

白い柵で囲まれた緑を基調とした平屋の建物で、、センターからは橋のような通路が設けられているブーンドル湿地環境センターの写真

ブーンドル湿地環境センター

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電話:047-453-9291 ファックス:047-453-9311
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