谷津干潟がラムサール条約登録25周年を迎えました!!
ラムサール条約登録25周年
谷津干潟は、かつて東京湾の奥部に存在した前浜干潟の一部で、1970年代に周囲の埋め立てが進む中、地元の保全活動により現在のかたちが残されました。周囲をコンクリート壁で囲まれ、周辺には住宅地や商工業地が広がっており、両端にある2本の河川によって東京湾と繋がっております。
谷津干潟は、1993年(平成5年)6月10日に、「干潟」として国内で初めてラムサール条約登録湿地となりました。これまでたくさんの方々に大切にされ、本年、ラムサール条約登録25周年を迎えました。

谷津干潟の全景写真
谷津干潟の歴史
谷津干潟にはたくさんの歴史が詰まっています。
ここでは、その歴史の一部を紹介します。
入浜式塩田・谷津遊園地

谷津遊園地
谷津干潟では1911年(明治44年)頃まで、遠浅の砂浜を利用して入浜式塩田による製塩が行われていました。
しかし、度重なる暴風雨により廃業、跡地は谷津遊園地として整備されました。
谷津遊園地は、動物園・バラ園・遊園地などから構成され、レクリエーション施設として1982年(昭和57年)に閉園するまで多くの方に親しまれていました。
谷津干潟の保全活動
1971年(昭和46年)頃から谷津干潟周辺の海域が埋め立てられ、これらの工事及び計画に対し、市民団体による保護運動が開始されました。
保護運動や干潟の保全活動により埋め立ては中止され、谷津干潟は都市の中にある貴重な自然財産として残されることとなりました。

保全活動の様子1

保全活動の様子2
ラムサール条約登録

ラムサール条約第5回締約国会議(釧路会議)
1988年(昭和63年)には、当時の環境庁(現在は環境省)が谷津干潟を国設鳥獣保護区に指定、また、一部を特別保護地区に指定しました。
その後、1993年(平成5年)のラムサール条約第5回締約国会議(釧路会議)において、谷津干潟はラムサール条約登録湿地となり、干潟としては国内で初めての登録となりました。
谷津干潟自然観察センター設立

谷津干潟自然観察センター
谷津干潟がラムサール条約登録湿地となった翌年の1994年(平成6年)に、野鳥の観察や環境学習を行うための施設として谷津干潟自然観察センターがオープンしました。
谷津干潟を一望できる観察フロアやビデオ上映などを行うレクチャールームがあり、レンジャー(観察センター職員)やボランティアが来館者の観察案内を行っています。
ブリスベン市との湿地交流
1998年(平成10年)には、オーストラリア連邦クイーンズランド州ブリスベン市との湿地交流が始まりました。
ブリスベン市には、谷津干潟と同じく、ラムサール条約登録湿地の「ブーンドル湿地」があります。
湿地交流では情報共有や環境学習の支援だけでなく、隔年において市民訪問団が現地を訪問しています。どちらも渡り鳥にとって重要な湿地であり、この交流を通してお互いの湿地の保全に努めています。

ブーンドル湿地

ブーンドル湿地環境センター
この記事に関するお問い合わせ先
このページは環境政策課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎4階
電話:047-453-9291 ファックス:047-453-9311
キャッチボールメールを送る
- この記事に気になることはありましたか?
-
市ホームページをより使いやすくわかりやすいものにするために、皆様のご意見をお聞かせください。
更新日:2022年09月29日