谷津干潟(国指定谷津鳥獣保護区)
概要
本市に存する谷津干潟は、国指定鳥獣保護区に指定されておりラムサール条約登録湿地でもあります。
両端にある谷津川と高瀬川を通じて東京湾と繋がっており、四方はコンクリート壁で囲われ、周辺は谷津干潟公園として整備されています。
潮の満ち引きによって干満が生じ、渡り鳥の重要な中継地となっています。
位置
北緯35度40分、東経140度00分
標高
0メートル
面積
40ヘクタール
湿地のタイプ
干潟
所在地
千葉県習志野市
京成線「谷津駅」より谷津干潟北岸まで 徒歩約10分
JR京葉線「南船橋駅」より谷津干潟西岸まで 徒歩約10分
(注意)谷津干潟自然観察センターまでの距離ではありません。
歴史
入浜式塩田・谷津遊園地
谷津遊園地
谷津干潟では1911年(明治44年)頃まで、遠浅の砂浜を利用して入浜式塩田による製塩が行われていました。
しかし、度重なる暴風雨により廃業、跡地は谷津遊園地として整備されました。
谷津遊園地は、動物園・バラ園・遊園地などから構成され、レクリエーション施設として1982年(昭和57年)頃に閉園するまで多くの方に親しまれていました。
保全活動
1971年(昭和46年)頃から谷津干潟周辺の海域が埋め立てられ、これらの工事及び計画に対し、市民団体による保護運動が開始されました。
保護運動や干潟の保全活動により埋め立ては中止され、谷津干潟は都市の中にある貴重な自然財産として残されることとなりました。
保全活動の様子1
保全活動の様子2
ラムサール条約登録
ラムサール条約第5回締約国会議(釧路会議)
1988年(昭和63年)には、当時の環境庁(現在の環境省)が谷津干潟を国設鳥獣保護区に指定、また、一部を特別保護地区に指定しました。
その後、1993年(平成5年)のラムサール条約締約国会議(釧路会議)において、谷津干潟はラムサール条約登録湿地となり、干潟としては国内で初めての登録となりました。
現在
谷津干潟はラムサール条約登録湿地となったことで、今日まで、国内外を問わず多くの人々に大切にされてきました。
保全に伴う課題は多々ありますが、本市では今後もこの自然環境を守り続けていけるよう、管理者である環境省と協力してまいります。
干潮時の谷津干潟
満潮時の谷津干潟
習志野市谷津干潟自然観察センター
習志野市谷津干潟自然観察センター
谷津干潟がラムサール条約登録湿地となった翌年の1994年(平成6年)に、野鳥観察や環境学習を行うための施設として「習志野市谷津干潟自然観察センター」がオープンしました。
谷津干潟を一望できる観察フロアやビデオ上映などを行うレクチャールームがあり、レンジャー(観察センター職員)やボランティアが来館者の観察案内を行っています。
オーストラリア ブリスベン市との湿地交流
オーストラリア連邦クイーンズランド州ブリスベン市には、谷津干潟と同様にラムサール条約に登録されているブーンドル湿地があり、本市とブリスベン市は1998年(平成10年)に湿地提携協定を締結し、両市の湿地交流が始まりました。
湿地交流では情報共有や環境学習の支援だけでなく、隔年において市民訪問団が現地を訪問しています。
どちらも渡り鳥にとって重要な湿地であり、この交流をとおしてお互いの湿地の保全に努めています。
ブーンドル湿地
ブーンドル湿地環境センター
この記事に関するお問い合わせ先
このページは環境政策課が担当しています。
所在地:〒275-8601 千葉県習志野市鷺沼2丁目1番1号 市庁舎4階
電話:047-453-9291 ファックス:047-453-9311
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更新日:2022年09月29日