キャッシュレス決済にはお金がかかる？

 キャッシュレス決済を利用すると、手数料がかかります。

 その手数料が、クレジットカード会社の利益となるわけです。

 しかし、その手数料は、一般にお店側が負担することとなっていて、通常、利用者が手数料を請求されることはありません。

 一般的には、加盟店規約の中で、利用者に対する差別的な取り扱いが禁止されているので、現金決済の場合よりも不利な価格にされることはありません。
 これはクレジットカード、電子マネー、バーコード決済のいずれの場合においても同様です。

 一方で、現金決済を優遇することは禁止されていませんので、例えばお店独自のポイントカードや割引券の利用について、現金決済に限定されることはあるでしょう。

 決済にあたって、利用者が負担する費用はありません。

 なお、クレジットカード等では、発行手数料や年会費、分割払いやリボ払いを使用した場合の手数料、支払いが遅れた場合の遅延損害金などの費用が発生する場合がありますので、よく理解したうえで利用しましょう。

 加盟店手数料は、キャッシュレス決済の種類や、取り扱うブランド（サービス）によって異なるだけでなく、お店によっても異なるというのが実際のところです。

 クレジットカードの場合、標準的な加盟店手数料率は3.24％前後と言われています。
 また、電子マネーの場合もクレジットカードと同程度とされています。

 バーコード決済については、比較的新しいサービスということもあり、提供事業者によって大きく異なっていますが、おおむね1.6～3.24％と公表されており、クレジットカードや電子マネーに比べて低く設定されていることが多いようです。

 キャッシュレス決済の利用を始めてみると、レジの周りに「ランチはクレジットカードお断り」、「クレジットカードは2,000円から」といった掲示がされていることに気付くことがあります。

 前述のとおり、一般的には、加盟店規約の中で、クレジットカード利用者に対する差別的な取り扱いが禁止されていますので、利用できる時間帯を制限したり、最低金額を設定したりすることは認められていません。

 こうした状況に遭遇したときには、お店の人に「加盟店規約に違反していませんか？」と確認してみましょう。
 また、ご利用のクレジットカード会社等でも連絡を受け付けています。