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概要

習志野市 市勢要覧2020

しぜん都会と自然のちょうどよいハーモニー自然いまだ多くの自然が残され、それを市民が大切に守り続けるまち、習志野。その代表的な存在が「谷津干潟」と「谷津バラ園」です。【谷津干潟】かつて東京湾の奥部に存在した前浜干潟の一部で、1970 年代に周囲の埋め立てが進む中、住宅地の中に残された野鳥のオアシスです。1993 年に干潟として国内で初めてラムサール条約に登録されました。広さは約40ヘクタールと東京ドーム約9個分で、ほぼ長方形の形状。年間を通して多くの水鳥が飛来し、特にシベリアやアラスカなどの北の国とオーストラリアなどの南の国を行き来するシギやチドリなどにとっては、「渡りの中継基地」として重要な場所となっています。周囲には遊歩道や観察デッキがあります。「谷津干潟自然観察センター」では水鳥の観察はもちろん、年間を通じて自然に親しむ多彩なプログラムを実施しています。将来に渡って谷津干潟を残すために市民ボランティアや職員による清掃など保全・保護活動が行われています。【谷津バラ園】かつて関東一の臨海遊園地を目指して設立された「谷津遊園」がありました。海水プールや日本初の宙返りコースター、東洋一とうたわれたバラ園があり、動物園には作家の村上春樹さんが取材に訪れて「カンガルー日和」を執筆。1982 年東京ディズニーランドの開園とともに惜しまれつつ閉園しましたが、残されたのが谷津バラ園です。約800 種、7,500 株のバラが咲き誇り、園路にはスロープを設けてあり車いすでバラの鑑賞散策が楽しめます。また、花のない時期においても造園の美しさを楽しめるよう塑像を配置し、季節によって夜間ライトアップを実施するなど、一年を通して多くの方が訪れます。ほかにも、自転車・歩行者専用道路「ハミングロード」。L字型家屋の古民家「旧鴇田家住宅」がある「実籾本郷公園」。田園風景が見事な「ほたる野」。かいぼりを行った市民の憩いの場「藤崎森林公園」や桜の名所「鷺沼城址公園」など、自然と調和した都市空間を創り上げてきました。また、CO2 の削減や芝園に「リサイクルプラザ」を設置するなど、循環型社会の構築にも取り組んでいます。アオサギメダイチドリカワセミホウロクシギコゲラ市制50周年を記念して誕生した「ローズ・50ならしの」。鮮やかなオレンジが映える。谷津バラ園夕景の谷津干潟19 NARASHINO CITY