下水道の仕組み
更新日:2007年11月9日
下水というとトイレや台所の排水というイメージがありますが、下水道事業においては汚水だけではなく雨水も含まれており、これは下水道整備の目的に雨水の排除並びに浸水の防止があるからです。
下水の排除方式には、汚水と雨水を別々の下水道管で流す分流式と、1本の下水道管で流す合流式とがあります。
下水がどのように流れていくかというと、台所・トイレ・洗面所・お風呂などの排水を一箇所に集め、そこに公共ますを設置し、接続管を通じ通常公道に設けられる下水道管に排水されます。
汚水は、次々に各方面から集められ下水管の口径は次第に大きくなり、下水道の終末処理場に流入し、浄化したのち、川や海に放流されます。
種類 | 種別 | 説明 |
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公共下水道 | 単独公共下水道 | 市町村が整備・管理する下水道で一つの市町村の区域の中で下水道管と終末処理場を建設します。 |
流域関連公共下水道 | 市町村が整備・管理する下水道で、市町村はその行政区域の中で下水道管を整備し、その集めた下水は別途、都道府県が設置する流域下水道の幹線に流入させ、流域下水道の終末処理場で他の市町村からの下水と共に一括して処理します。 | |
特定環境保全公共下水道 | 市町村が整備・管理する下水道で、温泉地や自然景勝地などの観光地や、貴重な観光資源である湖沼や河川の水質汚濁の防止を図るための公共下水道で、単独と流域関連があります。 | |
特定公共下水道 | 市町村が整備・管理する下水道で、公共下水道が家庭の下水の処理を主体としていることに対し、工場や事業所の排水処理を主体としています。 | |
流域下水道 | 市町村が整備する流域関連公共下水道の下水を受け、市町村の行政区域を越えこの下水を排除する幹線下水道管及び終末処理場からなります。これらの、整備・管理は都道府県が行います。 | |
都市下水路 | 公共下水道に先立って主に市街地からの雨水を排除するために設けられるものであり、整備・管理は市町村が行います。 |
