がんばる習志野の農業

 習志野市の主な農作物は『春夏にんじん』と『秋冬ねぎ』で、多くの生産農家が市場に出荷してきました。
しかし、都市化による耕作面積の減少、農業従事者の高齢化と後継者不足、外国産野菜の輸入増加による価格の低迷等の理由で、近年は生産量、販売額とも減少傾向にあります。

 このため習志野農業の活性化を目指して都市農業にふさわしい新たな品目として、ほうれん草・小松菜・夏の葉（エンサイ）・サラダわさび菜など軽量野菜の栽培と、ハウス栽培によるトマトなどの栽培にも力を入れています。

 千葉県では地元で取れた農産物を地元で消費する「千産千消」の取り組みに力を入れていますが、習志野市でも地元の農産物を学校給食に提供し、新鮮な地元野菜の活用に力を注いでいます。特に『春夏にんじん』の収穫時期である5月・6月を『キャロット月間』と位置づけ、食育の推進を目的に『キャロット計画』として、公立の全小中学校・保育所等の給食に「習志野産」のにんじんを提供しています。市内の生産者の協力のもと、児童・生徒・保護者を通じて、市民の方に「習志野の農業」の一層の理解を深めていただこうとするものです。

 また、習志野産のにんじん『彩誉（あやほまれ）』や地元産にんじんを使用した「にんじんジュース」などの普及を通じて、習志野ブランドの推進にも力を入れています。

さらに、にんじんやサツマイモ掘りなどの農業体験、市民農園の利用や景観作物の栽培、農業祭などのイベントを通じて市民と農家との交流を図り、農業をより身近に感じていただける取り組みを推進しています。