賃貸住宅の退去時に敷金の返還でトラブルになっていませんか?

更新日:2022年09月29日

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春の引越しシーズンには「退去時に高額な修繕費を請求されて敷金が返ってこない」という相談が寄せられます。

原状回復義務と敷金精算

 敷金に関するトラブルが多いため、国土交通省では「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(以下、「ガイドライン」という。)を公表しています。退去時に借主の不注意などによりつけた汚れや設備を壊した時には修復しなければいけません。これが原状回復義務です。通常の使用方法と判断され、普通に暮らしていて自然に生じた畳やクロスの変色には原状回復の必要はありませんが、喫煙により部屋全体のクロスが変色したり、臭いが付いたりした場合などは、部屋全体のクリーニング代やクロスの修繕費を負担することが妥当と考えられています。修繕費は貸主に預けていた敷金から精算されることになります。

ガイドラインによる負担の考え方

 ガイドラインでは、賃貸住宅を入居時の状態に戻す必要はなく、経年劣化を考慮して修復部分の施工範囲に応じて修繕費を負担すればよいとしています。例えば、不注意によるクロスの染みの場合では、修繕の範囲は染みの部分の1平方メートル単位など、最低限可能な施工単位とし、修繕費用はクロスの経過年数が多いほど借主の負担割合を減少させるという考え方を採用しています。

アドバイス

  • 退去時には、貸主や管理会社の立会いの下、現状を確認しましょう。写真や記録も残しましょう。
  • 契約書を確認しましょう。特約でクリーニング代は借主負担などの約束がある場合にはガイドラインより優先されることがあります。
  • 修繕費の請求書が届いたら、項目と費用についてガイドラインを参考に確認しましょう。
  • 高額な修繕費に納得できない場合には、貸主や管理会社に通知して話し合いましょう。
    その際、ガイドラインの考え方や他業者の見積りを提示するなど合理的な根拠を示しましょう。ガイドラインはインターネットで閲覧できます。

 お困りの時には消費生活センターにご相談ください。

問合せ

消費生活センター 電話番号(451)6999

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