No.12 平成8年6月15日号 豊かな海の恵みをうけて ~縄文時代の遺跡~

更新日:2022年09月29日

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 話題の青森県三内丸山遺跡など、縄文遺跡の調査を始め太古の人々の営みを明らかにする考古学研究が盛んに進められ、その成果が連日のように新聞報道されていますが、習志野市でも縄文時代の遺跡の存在が数多く確認されています。
 今からおよそ6000年前(縄文時代の始めの頃)、海は陸地の奥深く入り込み複雑な入り江を作っていました。習志野においても、今の津田沼や大久保・実籾などには深く海が入り込んで、入り江となっていました。下の地図には、現在確認できている縄文時代の遺跡の分布を記してありますが、白く表した部分まで海であったと考えられています。これからもわかるように縄文の人々はこのような入り江に面した陸地に住まいを作り、生活の舞台としていました。そのような場所は、魚類や貝類などの食料の確保が容易なため、縄文時代の人々にとって、暮らしやすい場所でもありました。
 これらの遺跡では、住居の跡や数々の土器などの他、大量の貝殻を捨てた貝塚が確認されており、縄文時代の人々の生活ぶりを今に伝える貴重な資料となっています。
 現在も実籾本郷において、教育委員会による縄文遺跡の発掘調査が続けられており、原始の人々の生活の営みを明らかにする調査となることが期待されています。
 豊かな海に面し下総台地の一部を占める習志野市は、今後も新たな遺跡が発見される可能性を多く秘めている地域といえます。

習志野市内の縄文遺跡説明図の写真

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