No.125 平成23年5月15日号 実籾3丁目遺跡(11)の調査

更新日:2022年09月29日

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実籾3丁目遺跡(11)の調査

一部が欠けており、底が尖った大型の土器の写真

写真1 縄文土器 高さ約47センチメートル

 昨年、実籾本郷および実籾3丁目に所在する実籾3丁目遺跡で発掘調査が実施されました。その後、調査記録・出土遺物の整理作業を経て、発掘調査報告書が刊行されました(『実籾3丁目遺跡(11)埋蔵文化財発掘調査報告書』)。この報告書は市内の各図書館で閲覧することができます。(11)というのは、実籾3丁目遺跡で11番目の調査地点(発掘調査以外も含む)という意味です。

土から掘り出された竪穴住居跡の写真

写真2 竪穴住居跡 直径約3.7メートル

 この調査では、縄文時代前期の竪穴住居跡が5軒発見されました(ただし、同時に存在していたのは1~2軒だったと考えられます)。これらの竪穴住居跡からは多くの縄文土器や石器などの遺物が出土しました。写真1のように、ほぼ完全に近いみごとな土器も見つかっています。この時期の縄文土器は、さまざまな撚(よ)り方をした縄でつけた複雑な縄文で飾られているのが特徴です。

 また、写真2のように、食用にしたと思われる貝の殻を、使わなくなった竪穴住居跡に捨てています。ハマグリが大半を占めています。この時代は温暖で、海岸線は浜田川の低地に沿って内陸にある程度入り込んでいたと考えられています。ハマグリなどの貝はそうした内湾で縄文人が集めたのでしょう。

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