はじめに

更新日:2022年09月29日

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 習志野にロシア捕虜がいたという話は聞くけれども、その実態を示す資料は関係する方面を調べても皆目見い出せなかった。又、当時捕虜と接触した人々も殆んど生存せず、当時5才から10才であった人3人しか探し出せなかった。幸い千葉県立中央図書館所蔵の当時の新聞に数十回にわたって報道された記事を収集することができた。この冊子はその数少ない証言や記事を整理保存し、ロシア捕虜収容所とそれをめぐる町民の姿を記録に残すことを目標とした。そのため、できるだけ多くの資料を引用する記述にした。
 また、ロシア捕虜収容所のことを調べていくうちに、1905年(明治38年)のこの収容所の設置が軍郷習志野の変遷の契機となり、その後の性格付けに影響を与えてきたように思える。従って、その経緯を明らかにすることにも留意した。

昭和54年10月
習志野市史編さん準備委員
宇野 武彦
(著者は執筆当時、習志野高等学校教諭)

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